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Mercedes‑Benz CLA
2025年にワールドプレミアを予定
メルセデス・ベンツが、ドイツ・イメンディンゲンの開発試験施設において撮影された、次世代「メルセデス・ベンツ CLA」の開発映像を公開した。約10分の動画内ではメルセデス・ベンツのオラ・ケレニウスCEOが、司会を務めるサラ・ハーマンと共に、2025年に発表を予定している新型CLAの詳細を明らかにしている。
厳重にカモフラージュ偽装が施された状態で登場する新型CLAは、メルセデス・ベンツの新世代モデル第1弾として開発された。革新的なフル電動パワートレインを搭載し、航続距離、効率性、充電速度の面で新たな基準を打ち立てることを目指して設計・開発されたという。また、内燃機関に48Vシステムを組み合わせた、高効率ハイブリッドモデルもラインナップする。
ケレニウスCEOは、新型CLAについて、次のように説明を加えた。
「新型CLAによって、メルセデス・ベンツは新たな時代を迎えることになります。このセグメントにおいて、お客様がメルセデスに期待しているように、あらゆる面で大幅な進化を果たすでしょう。開発においては、MMA(メルセデス・モジュラー・アーキテクチャー)の採用によって、最大限の柔軟性が活かされることになりました」
「CLAは最先端のフル電動仕様とハイブリッド仕様がラインナップされます。また、自社開発されたオペレーティングシステム『MB.OS』が導入され、メルセデス・ベンツ史上、最もインテリジェントな1台となるでしょう」
「コンセプト CLA」を思わせるエクステリア
今回、車両のディテールが隠された状態で公開された新型CLAだが、特徴的なヘッドライト形状などに、2023年の「IAAモビリティ 2023」においてワールドプレミアされた「コンセプト CLA クラス」の要素が組み込まれていることが明かされた。
EV仕様には、2022年に公開されたコンセプトカー「ヴィジョン EQXX」の技術を導入。次世代フル電動パワートレインはメルセデス・ベンツが独自開発しており、高いパフォーマンスと効率性を実現したと主張。新開発の2速トランスミッションが組み合わせられ、高速域におけるスポーティな走行性能と、航続距離が完璧にバランスしているという。
ハイブリッド仕様は、コンパクトな内燃機関に48Vテクノロジーと新開発電動トランスミッションが搭載され、効率的で快適なドライブ体験が提供されると謳う。このハイブリッド仕様は、充電インフラの整っていない地域において、大きな競争力を発揮することになりそうだ。
新型CLAは、AIを導入したMBUX バーチャルアシスタントを含む、新開発の「メルセデス・ベンツ・オペレーティングシステム(MB.OS)」を搭載した最初のモデルとなる。この画期的なシステムは、自然かつ直感的な操作を実現し、先を見越した車両側からのサポートが行われる。