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National Seat Belt Day
バックル・トゥ・ドライブ機能
現代の自動車には、衝突時に身を守ったり、衝突を回避する、高度でハイテクノロジーな安全装備や運転支援機能が満載されている。しかし、ドライバーやパッセンジャーが、3点式シートベルトを締めることは、依然としてシンプルながらも、最も効果的かつ重要な安全対策だと言えるだろう。
もちろんシートベルトは使ってこそ機能する。そのためゼネラルモーターズ(GM)は、ドライバーや同乗者が車に乗るたびにシートベルトを締めるよう促す機能を提供した。GMのグローバル製品安全・システム・認証担当副社長を務めるレジーナ・カルトは、シートベルトの有効性を次のように説明する。
「シートベルトは、最も重要な安全装備。シートベルトは生死を分ける存在です。クリックひとつで、あなたの命を救うことができるのですから」
「バックル・トゥ・ドライブ(Buckle to Drive)」は、GMの2024/2025年モデルのほとんどに標準装備されている機能だ。多くのモデルでは、前席にパッセンジャーがいる場合、パッセンジャーがシートベルトを締めなければ、 ドライバーは「P」レンジから「D」レンジに入れることができない。
「バックル・トゥ・ドライブにより、習慣的な行動を続けることになるので、パッセンジャーは自然にシートベルトを締めるようになります。装着を意識することもなくなるのです」とカルトは指摘する。
バックル・トゥ・ドライブはGMの「ティーン・ドライバー(Teen Driver)」機能とも連動。若いドライバーを守るために設計されたこの安全機能を作動させるために、保護者はひとつの車両キーを指定することができる。多くのGM車では、ティーン・ドライバーがアクティブになると、バックル・トゥ・ドライブも自動的にオンとなる。
リヤ・シートベルト・リマインダー
シートベルトは後部座席のパッセンジャーとっても重要だが、後部座席に乗り込む際にシートベルトを締めることをを怠る人が少なくない。多くのGM車に装備されている「リヤ・シートベルト・リマインダー(Rear Seat Belt Reminder)」は、メーターにシートベルトのアイコンを表示し、後部座席のパッセンジャーがシートベルトを締めているか、締めていないかを表示する。
運転中に後部座席のパッセンジャーがシートベルトを外すと、ディスプレイに赤い「X」のアイコンが表示され、セーフティ・チャイムが車内に鳴る。これはシンプルだが強力なツールであり、すべての人がシートベルトを締めていることを確認するのに役立つ機能だと言えるだろう。「パッセンジャーが車内のどこに座っていても、シートベルトをしているかどうかを判断することができます」と、カルトは説明する。
一見地味な地味なシートベルトは、それだけで安全機能を果たしているわけではなく、エアバッグの仕事を助けるチームプレーヤー。しかし、2つの機能が相互協力することで、パッセンジャーの命を確実に守ることができる。最後にカルトは次のようにドライバーやパッセンジャーに呼びかけた。
「シートベルトの位置が適切でないと、エアバッグによってあなたを守るのが難しくなります。ベルトをきちんと締めていれば、生存の可能性は最も高くなるのです。私は安全機能の開発に携われることに喜びを感じています。私たちは人類のためになる仕事をしています。事故ゼロに向けて有意義な進歩を遂げているチームを、私は心から誇りに思っています」
「私には整形外科医の息子がいます。息子は交通事故の被害者を何人も見てきているので、シートベルトの装着の有無は、怪我の具合で分かるのだそうです。彼は私に『ママ、シートベルトを締めているだけで、こんなにも損傷が違うんだよ……』と言っていましたから」