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Jacob & Co.
2019年以降、毎年コラボ
明治記念館の中庭に展示された「ブガッティ トゥールビヨン」の撮影をひと通り終え、ふと会場の片隅を見るとそこには恭しくケースに収まる2本の時計が展示されていた。その横にいる見張り役(?)の男性に聞くと「ジェイコブ&コー」とブガッティ トゥールビヨンのコラボウォッチだという。ジェイコブ&コーは、1986年創業のニューヨークを拠点とする高級宝飾・時計ブランドで、スーパーモデルのナオミ・キャンベルが着用したファイブ タイムゾーンが注目を集め、一躍ラグジュアリーウォッチとして躍進したそうだ。
ジェイコブ&コーとブガッティのコラボウォッチは実のところこれが初めてではない。2019年に110周年を迎えたブガッティが当時生産していたシロンとのコラボウォッチを皮切りに、以降毎年コラボモデルを発表している。
当時もシロンの8.0リッターW16クワッドターボエンジンをモチーフとした機構(ボタンで時計内のミニチュアW16クランクとシリンダーの動きを再現)が組み込まれるなど、単なる名義貸しではないことを主張している。今回のトゥールビヨンは、その名が腕時計の超複雑機構に由来しているので、シロンよりもはるかにコラボがしやすいのは明らかだ。
8.3リッターV16のミニチュア
クルマの方のブガッティ トゥールビヨンのインストゥルメントパネルは、その超複雑機構をイメージしているが、今回のコラボウォッチは、そのフェイスにインストゥルメントパネルそのものをレイアウトしている。その下にはもちろんブガッティ トゥールビヨンの心臓部たる8.3リッターV16自然吸気エンジンのミニチュアが配置される。
ちなみにシロンとのコラボウォッチにも、トゥールビヨンとのコラボウォッチにもトゥールビヨン機構が内蔵されている。価格はクルマのトゥールビヨンよりも全然安く、1割ほど、約6000万円だという。ブガッティのようなハイパーカーブランドと同様に豪奢なラグジュアリーウォッチの世界があるのだ。ジェイコブ&コー ブガッティ トゥールビヨンは限定150本だという。
PHOTO/GENROQ、SKYグループ