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現代ポルシェのルーツを1950年代に見る
北米市場向けに開発されたスパルタンなロードスター
356によってスポーツカーメーカーとして頭角を現し始めたポルシェにとって、当時の最大マーケットになっていたのは北米市場。中でも有力なディーラーだったマックス・ホフマンの要請に応えるカタチで僅か16台のみ生産されたのが「ポルシェ 356 アメリカ ロードスター」だ。
市販ミッドシップモデルの先駆け「550 / 1500RS スパイダー」
リヤアクスル後方にエンジンを搭載し後輪を駆動する「RR」レイアウトは現代のポルシェ911も踏襲し、時が移りボクスター/ケイマンがミッドシップ・レイアウトを採用するまで長らくポルシェというブランドを語る際の代名詞にされてきた。ただし、ボクスター/ケイマンの登場までポルシェにミッドシップが存在しなかったわけではない。今に続く718ボクスター/ケイマンの祖と言える550及び1500RS スパイダーを紐解く。
ハリウッドスターも愛した名車「356 スピードスター」誕生
356 1500 アメリカ ロードスターは高性能がゆえに車体価格も高額に設定されていたため、より廉価に356を楽しめるよう開発されたのが356 1500 スピードスターだ。コストを抑えたことで軽量化も果たした名車を解説する。
カイエン&マカンのご先祖。半世紀前につくられたポルシェ製オフローダー
今やポルシェの屋台骨を支えていると言っても過言ではないほど、SUVモデルのカイエン及びマカンは世界中で売れている。カイエンの発表前後には、スポーツカーメーカーがSUVを生産することに様々な意見が発せられたが、実はカイエンより半世紀も前にポルシェはオフローダーを生産していた。