PSA時代からの要職を離れるタバレス
2024年12月1日、ステランティス・グループは、ジョン・エルカン会長を含む締役会が、カルロス・タバレスCEOの辞任を受理したと発表した。新たなCEOの任命手続きは、取締役会の特別委員会により進められており、2025年前半にも完了する予定。それまでは、エルカン会長が委員長を務める暫定執行委員会が設置される。
1958年にポルトガルのリスボンで生まれたタバレスは、1981年にテストドライブエンジニアとしてルノーに入社。2004年から2011年にかけては日産に勤務、2011年からはルノーに復帰し、カルロス・ゴーン直下の最高執行責任者(COO)に就いている。
2013年にルノーを退社したタバレスは、2014年からグループPSA(プジョー・シトロエン)の会長兼CEOに就任。2021年のステランティス設立後はCEOとして、エルカン会長と共にグループを率いてきた。エルカン会長はタバレスの退任を受けて、次のようにコメントしている。
「カルロスの長年にわたる献身的な働き、PSAとオペルの再建に加え、ステランティスの創設において彼が果たした役割に深く感謝します。そして、新CEOの任命に向けて、ステランティスの全ての従業員に支えられながら、新たな暫定執行委員会とともに働くことを楽しみにしています。ステランティスとそのすべてのステークホルダーの長期的な利益のために、当社の戦略を継続的に展開していくことをお約束します」