ディフェンダーが世界ラリーレイド選手権にワークス参戦！「市販車ベースのストッククラスに2台投入」

世界屈指の過酷さを誇る世界ラリーレイド選手権にディフェンダーは、2台の市販車ベースのワークスカーを投入する。

ジャガー・ランドローバーは、ディフェンダー・ブランドが、2026年から3年間のFIA世界ラリーレイド選手権（W2RC）にワークスチームとして参戦すると発表した。ディフェンダーは、2026年からマシン規定が大幅に改定される市販車ベースの新カテゴリー「ストック（Stock）」クラスに参戦する。

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Land Rover Defender

戦闘力増加の「ストック」クラスに参戦

2026年から大幅にマシンの競争力がアップされる市販車ベースの「ストック」クラスに、2台のディフェンダーがフル参戦。ダカール・ラリーには3台体制で挑む。

ディフェンダーは、ダカール・ラリーを含む、世界で最も過酷なオフロードモータースポーツシリーズ「FIA世界ラリーレイド選手権（W2RC）」に2026年シーズンからフル参戦する。2026年から3シーズンが確定しているディフェンダー・ワークスプログラムは、W2RCの全5戦に2台体制で参戦。最も高い注目を集めるダカール・ラリーには毎年3台目を投入する予定だ。

W2RCに投入されるディフェンダーのラリーレイド車両は、FIA「ストック」クラスに則って開発される。この市販車ベースカテゴリーは、スポーティングレギュレーションとテクニカルレギュレーションが2026年に更新され、競争力が大幅に向上。ディフェンダーの高い走破能力と耐久性を実証する、完璧なプラットフォームとなる。

ディフェンダーの「D7x」アーキテクチャーは、軽量アルミニウムモノコック構造をベースに、高い剛性を誇るボディ構造が組み合わせられている。従来のボディ・オン・フレーム設計より3倍も剛性が高く、ダカールに求められる過酷なコンディションにも耐えることができる。

2025年秋にW2RCにテスト参戦を予定

ディフェンダーは、フル参戦をスタートする2026年のダカール・ラリーに向けて、2025年秋にW2RCの一戦にテスト参戦する予定だ。

2025年秋の競技用テストイベント参戦に向けて、すでにディフェンダーの競技車開発プログラムは進行中。チームは2026年のダカール・ラリー参戦に向けて、本格的なチーム発表も行われる予定となっている。ディフェンダーのマネージングディレクターを務めるマーク・キャメロンは、W2RCへのワークス参戦について次のようにコメントした。

「ダカール2025が開幕するタイミングで、この発表ができたことを嬉しく思います。ディフェンダーはすでにダカールにおいて、公式車両パートナーシップを通じて、その能力と耐久性を披露していますが、1年後にはFIA世界ラリーレイド選手権へのフル参戦がスタートします」

「我々は市販型ディフェンダーのタフさと信頼性をアピールするため『ストック』クラスに参戦することを決定しました。開幕戦のダカール・ラリーに、3台のディフェンダー・ワークスチームが勢揃いするのは、信じられないほどエキサイティングな光景になるでしょう。今後12ヵ月間にやるべきことはたくさんありますが、ディフェンダー・ワークスプログラムのテストと開発は順調に進んでいます」

ジャガー・ランドローバーのJLRモータースポーツ・マネージングディレクターのジェームズ・バークレイは、現在の開発状況について次のように説明を加えた。

「チームはすでに、2026年から競争力が高められるストック・クラスへの参戦に向けて、ディフェンダーの開発に取り組んでいます。ダカール、W2RC、そしてラリーレイド全般にとってエキサイティングな新章となるこの新レギュレーションは、FIA、ASO、そして他のメーカーとともに、我々もその策定に協力してきました」

「開発中のラリーレイド仕様のディフェンダーについて、近日中にニュースをお届けできることを楽しみにしています。ディフェンダーがダカールに参戦するのは2026年ですが、2025年のW2RCでは公式車両パートナーとして重要な役割を果たします。今回のダカールでも、20台のディフェンダーがサウジアラビアのビシャをスタートし、シュバイタにゴールするこのイベントをサポートし、レース関係者やVIPメディアを輸送します」