グーグルが持つ自動車用AI技術を活用
2025年1月13日、メルセデス・ベンツとグーグル・クラウド(Google Cloud)は戦略的パートナーシップの拡大を発表した。グーグル・クラウドの新しい自動車用AIシステム「オートモーティブAIエージェント(Automotive AI Agent)」を搭載した「MBUX」バーチャルアシスタントに、新たな会話機能を導入するという。
最新のAI技術を活用して構築されたグーグル・クラウドのオートモーティブAIエージェントは、自動車業界向けに専用設計を導入。グーグル・マップ・プラットフォームの情報を参照し、目的地までの道案内や興味のある場所などについて、より詳細でパーソナライズ化された会話応答を、ユーザーに提供することが可能になる。
グーグル・マップは、メルセデス・ベンツのオーナーに対し、世界中の2億5000万件もの場所に関する新鮮で事実に基づいた情報を提供。マップ情報はほぼリアルタイムで更新されており、毎日1億件以上もの情報がアップデートされている。
今回、検索機能とナビゲーションが強化されたことで、ユーザーは「MBUX」バーチャルアシスタントと自然に会話し、様々な質問にも適切な回答が得られるようになった。「MBUX」の新機能は2025年後半に販売が開始される新型「CLA」シリーズに搭載される「MBUX」バーチャルアシスタントから利用できるようになる。
メルセデス・ベンツ・グループAGのオラ・ケレニウスCEOは、グーグルとの協力関係強化を受けて次のようにコメントとした。
「メルセデス・ベンツでは、お客様に最高レベルのデジタル体験を提供することを目指しています。グーグル・クラウドとの提携により、高度な位置情報と生成的AIを組み合わせ、カーナビゲーションをさらに強化することが可能になりました。新型CLAから導入される次世代ナビゲーションは、ドライバーとパッセンジャーが音声コマンドを使用し、数秒以内にパーソナライズされた情報を得られるようになります」