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Chevrolet Corvette ZR1
GMの社員ドライバーがラップレコードを更新

ゼネラルモーターズ(GM)は、2025年2月末から注文受付が開始されるハイパフォーマンススポーツ「シボレー コルベット ZR1」のサーキットツアーを、ワトキンスグレン、ロード・アメリカ、ロード・アトランタ、ヴァージニア・インターナショナル・レースウェイで行った。
今回、GMの社員ドライバーがコルベット ZR1のステアリングを握り、5つの新車記録を更新。以下は、今回記録された5つのコースレコードとなり、すべてのタイムはGMのエンジニアによって記録されている。
ワトキンス・グレン・ロングコース:1分52秒7
ドライバー:ビル・ワイズ(シャシー・コントロール担当リードパフォーマンス・エンジニア)
ロード・アメリカ:2分8秒6
ドライバー:ブライアン・ウォレス(リードビークルダイナミクス・エンジニア)
ロード・アトランタ:1分22秒8
ドライバー:クリス・バーバー(リードディベルップメント・エンジニア)
ヴァージニア・インターナショナル・レースウェイ・フルコース:1分47秒7
ドライバー:アーロン・リンク(グローバルビークル・パフォーマンスマネージャー)
ヴァージニア・インターナショナル・レースウェイ・グランドコース:2分32秒3
ドライバー:アーロン・リンク(グローバルビークル・パフォーマンスマネージャー)
「ZTKパフォーマンス・パッケージ」を装着

今回の米国サーキットツアーでは、プリプロダクション(量産試作)仕様のコルベット ZR1に、オプションの「ZTKパフォーマンス・パッケージ」が装着された。
ZTKパッケージは、カーボンファイバー製のハイダウンフォースリヤウィング、フロントダイブプレーン、ボンネットニガーニーリップを追加。さらに、標準装備のフロントアンダーウィング・ストールガーニーに代えて、アンダーボディストレーキを装着することで、フロントのダウンフォースレベルが大幅に向上している。
足まわりには、ZTKパッケージ専用のサスペンションチューニングが施されたスプリングを装着。タイヤはミシュラン「Pilot Sport Cup 2R ZP」が組み合わせられている。
すべての開発を社内で行ったコルベット ZR1

コルベットZR1のステアリングを握った4名のドライバーは、それぞれ異なるドライビングスタイルを持っており、今回記録されたラップタイムは、あらゆるレベルドライバーに対応するZR1の懐の深さ示していると言えるだろう。
4名のドライバーはGMが定めるドライバー技能レベル6を取得。それぞれがサーキット走行やモータースポーツ参戦のバックグランドを持ち、全員がニュルブルクリンク・インダストリー・プール(Nürburgring Industry Pool)の認定を受けている。
コルベットのエグゼクティブ・チーフエンジニアを務めるトニー・ローマは、今回の記録達成を受けて「コルベット ZR1は設計、開発、検証、テスト、そして今回のような驚異的なラップレコードの達成に至るまで、我々はすべてを社内で行っています」と、胸を張った。