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VOLVO XC90
現代的で自信に満ちたエクステリア





2月13日、ボルボ・カー・ジャパン株式会社は、2002年の初代登場以来グローバルで100万台を販売したフラッグシップ7シーターSUV「ボルボ XC90」の新型モデルを日本導入、発表会を開催した。
今回発表された新型XC90は、2015年に登場した第2世代のマイナーチェンジモデルで、フロントデザインをフル電動モデルの「EX90」風に一新し、フロントグリルやヘッドランプなどの印象を大きく変えた。「現代的で自信に満ちたエクステリア」と主張している。
インテリアもスカンジナビアンデザインの粋を集め、ラグジュアリーで快適な室内空間を提供すると謳う。お馴染みのクリスタル製セレクタレバーなども健在だ。従来の9インチから11.2インチに拡大したセンターディスプレイは、21%高解像度化されたことで操作性と視認性が向上。また、次世代のユーザーエクスペリエンスを採用し、OTA技術によりソフトウェアを定期的にアップデートすることも予定しているという。
パワートレインは2種類




搭載されるパワートレインは、48Vシステムのマイルドハイブリッド(MHEV)と高出力モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド(PHEV)をラインナップ。電動化への架け橋となるモデルであると謳う。全車2.0リッター直4ターボに8速ATを組み合わせ、MHEVのB5は最高出力250PS/5400〜5700rpm、最大トルク360Nm/2000〜4500rpmのミラーサイクルエンジンを搭載。5.3%燃費が向上したという。一方のPHEVのT8は最高出力317PS/6000rpm、最大トルク400Nm/3000〜5400rpmを発揮する。駆動方式はAWDとなる。
プラグインハイブリッドモデル「XC90 ウルトラ T8 AWD」は、18.8kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、EV航続距離73kmを誇る。長距離移動では、モーターと効率的な内燃エンジンを組み合わせ、航続距離を900km以上まで伸ばすことができるという。マイルドハイブリッドには「XC90 プラス B5 AWD」と「XC90 ウルトラ B5 AWD」の2グレードが用意された。
依然として高い電動化目標



安全面では、強固なボディに包括的なアクティブセーフティ機能を装備し、3列目でも170cmまで乗員の安全を確保するという。マイルドハイブリッドモデルには新型ダンパーを装備し、乗り心地を向上させている。プラグインハイブリッドモデルにはエアサスペンションを採用し、快適な乗り心地とダイナミックな走行性能を両立させたと謳う。
ボルボは2030年までに販売する全車をフル電動車とする宣言こそ撤回したものの、依然として2030年までに90%をBEVあるいはPHEV、残り10%をMHEVとする野心的な目標を掲げている。すでに昨年BEV、PHEVともに23%で合わせて46%という高い比率となっており、現実的な目標となっている。