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LEXUS RZ550e “F SPORT”
レクサス初の「ステアバイワイヤシステム」

2005年の「RX400h」発売以降、ラグジュアリー車市場における電動化のトップランナーとして走り続けるレクサスは、2024年には電動車比率が過去最高となる52%を記録。今回、2022年にEV専用モデル「RZ」に、大幅なアップデートを実施した。
RZ改良新型は、搭載するバッテリーEVシステムを全面刷新し、モーターの高出力化や航続距離の延長、充電時間の短縮を実現。「RZ550e “F SPORT”」が450km、「RZ500e」が500km、「RZ350e」が575kmと、従来モデルから20%も航続距離(欧州向け開発中暫定値)アップを果たした。
レクサス初のステアバイワイヤシステムを導入し、次世代レベルの操舵感と、全く新しいドライビング体験を提供。さらにプラットフォームの改良による基本性能の磨き上げと、電動化技術を活用した四輪駆動力システム「DIRECT4」の特性を見直すことで、より自然で気持ちの良い走りへと進化させている。
「RZ550e “F SPORT”」を新たに設定

今回、前後モーターを高出力化し、最高システム出力300kW(407PS)を発揮する「RZ550e “F SPORT”」をラインナップに追加。RZ550e “F SPORT”には、マニュアル操作のように駆動力を操作できる「インタラクティブマニュアルドライブ(Interactive Manual Drive)」をレクサス車として初搭載。加減速におけるシフト操作時の高揚感を高めるサウンドの演出と合わせて、スポーティでダイレクト感ある走りを実現したと謳う。
エクステリアには「F SPORT」用カラー、エアロダイナミクスを向上させる前後スポイラーとホイールを設定。インテリアには専用のシートやアルミペダル、ステアバイワイヤ専用ステアリングを搭載することでスポーティな世界観を演出する。
レクサス・インターナショナルの「Lexus Electrified」開発責任者を務める井藤進矢は、RZ改良新型について次のようにコメントした。
「レクサスは、電動化技術を磨くことで、クルマの本質的な走る楽しさや新しい運転体験の提供を目指しています。『トヨタテクニカルセンター下山(TTC-S)』という厳しい道路環境を模したテストコースで、エンジニアやプロドライバーが一体となり、クルマの素性を徹底的に鍛え上げました」
「今回の新型RZでは、電動化技術を操作系まで拡大した『ステアバイワイヤシステム』を搭載し、ワインディングでの直感的な操作フィーリングや、低速域での取り回し性を追求しました。また、ソフトウェア技術を用いた『インタラクティブマニュアルドライブ』により、操る楽しさやクルマとの対話ができる体験価値を実現しています」