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Porsche 911 GT3 R EVO
ハーバース・モータースポーツから参戦

クレヴェンティック24時間シリーズ(Creventic 24h Series)は、4月19~20日にミシュラン・スパ・フランコルシャン12時間と銘打ったスプリット形式の耐久レースを開催。プラクティスセッション、テスト、予選を経て、4月19日に5時間の決勝レースで幕を上げ、翌20日に残りの7時間の決勝レースが再開される。
ハーバース・モータースポーツのポルシェ 911 GT3 R テスト仕様は、レースナンバー「91」を掲げ、ミシュラン・スパ・フランコルシャン12時間レースにエントリー。元ポルシェ・ジュニアでIMSA GTDプロチャンピオンのラウリン・ハインリッヒを筆頭に、ラルフ・ボーン、アルフレッド・レナウアーの3名がテストカーのステアリングを握る。
911 GT3 Rのプロジェクトマネージャーを務めるセバスチャン・ゴルツは、今回の参戦目的について次のようにコメントした。
「クレヴェンティック・シリーズは、このような重要なテストに理想的な環境を提供してくれます。多くのプライベーターチームがハイレベルなレースを繰り広げており、コースタイムも長く、スパ・フランコルシャン・サーキットはドライバーにとってもマシンにとっても手強いチャレンジとなるでしょう」
「ハーバース・モータースポーツは、ポルシェと長年の関係を持つプライベーターチームとして、車両のハンドリング、整備性、人間工学、操作機能に関する貴重なフィードバックを我々にもたらしてくれるでしょう。また、ドライバーからの素直な感想を聞けるのも楽しみです」
2026年からプライベーターに供給開始

2023年シーズンの投入以来、現行の911 GT3 Rは、ル・マン24時間レースのLMGT3クラス優勝、FIA世界耐久選手権(WEC)のFIA耐久トロフィー獲得、北米IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTD Pro王座、ポルシェ初のDTMタイトル獲得、インターコンチネンタルGTチャレンジのポルシェのマニュファクチャラーズタイトル獲得など、数々の重要な勝利を収めてきた。
「ポルシェ 911 GT3 R エボ」は、大成功を収めた現行モデルをベースに開発され、2025年夏に発表される予定。2026年からのプライベーターへ供給に向けて、ポルシェ・モータースポーツのエンジニアは、ドライバビリティの向上に重点をおいて、開発を続けている。
ピッチを低減し、ブレーキングと加速時のフロントセクションの挙動を改善することを目的として、エアロダイナミクスコンポーネントを変更。また、ソフトウェアの重要なアップデートも実施され、ステアリングシステムもヴァイザッハの開発チームによって改良が施されている。911 GT3 R エボの技術的な詳細については、後日発表される予定だ。