Ferrari 499P

開幕戦からの好調を維持した499P勢

母国ラウンドのイモラ・サーキットを舞台に走行するフェラーリ 499P。
開幕戦カタールで表彰台を独占したフェラーリ 499Pが、イモラでも好調を維持。51号車が見事、予選でトップタイムをマークした。

「フェラーリ 499P」が表彰台を独占した開幕戦「カタール1812kmレース」から約1ヵ月半のインターバルを経て、第2戦「イモラ6時間レース」が、イタリアのアウトドローモ・インテルナツィオナーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリを舞台に開催された。

4月19日、10時40分から3回目のフリー走行が行われ、15時10分から12分間の予選セッションを実施。フェラーリAFコルセの「フェラーリ 499P」51号車が1分29秒623のトップタイムを刻み、トップ10グリッドを決定するハイパーポールに進出。AFコルセの「499P」83号車(ロバート・クビサ、イェ・イーフェイ、フィリップ・ハンソン)が1分29秒993の2番手で続いた。一方、開幕戦を制したフェラーリAFコルセの50号車(アントニオ・フォコ、ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセン)は、1分46秒400に留まり、18番手で予選を終えた。

15時30分から10分間のハイパーポールが行われ、51号車は予選タイムをさらに更新する1分28秒920を叩き出し、ポールポジションを獲得。83号車も1分29秒678で続き、フェラーリがフロントロウを独占。予選3番手には、BMW M チームWRTの「BMW M ハイブリッド V8」15号車(ドリス・ヴァントール、ラファエル・マルチェッロ、ケビン・マグヌッセン)が入っている。

完璧なレース運びで勝利した51号車

母国ラウンドのイモラ・サーキットを舞台に走行するフェラーリ 499P。
ポールポジションからスタートしたフェラーリ 499P 51号車は、大きなトラブルやアクシデントもなく、シーズン初勝利を決めた。

現地時間20日午後1時、6時間の決勝レースがスタートした。ポールポジションの51号車はスターティングドライバーをカラドが務め、レース中は常に2位以上のポジションをキープする。第2スティントはジョビナッツィが務め、最後の2時間を担当するグイディへと完璧なタイミングでバトンタッチした。

グイディは212周を走り切り、2位に入ったBMW M TEAM WRTの20号車(レネ・ラスト、ロビン・フラインス、シェルドン・ヴァン・デル・リンデ)に8秒490差をつけ、待望の今シーズン初勝利を飾った。3位にはアルピーヌ・エンデュランス・チームの36号車(ジュール・グーノン、フレデリック・マコヴィッキィ、ミック・シューマッハ)が入っている。

地元イモラでシーズン初勝利を決めた499Pの51号車ドライバー、ジョビナッツィは、次のように喜びを語った。

「ついにイモラで勝つことができました! ホームレースでの優勝ですから、喜びは格別です。フリー走行から予選・ハイパーポール、そして決勝レースの優勝まで、完璧な週末でした。長丁場のレースでしたが、僕たちはマシンのポテンシャルをよく理解していたし、戦略面でもタイヤマネジメントでもミスはありませんでした。チームメイトにも感謝したいです」

予選で苦しみ、18番グリッドからスタートした 50号車はトリッキーなレースを強いられた。スターティングドライバーのニールセン、彼を引き継いだモリーナが驚異的な挽回を見せ、一時は4番手まで順位を上げたものの、レース終盤、フォコがトヨタ GR010 HYBRID 8号車と接触し、左リヤタイヤをパンクしてしまう。この予定外のピットストップに加えて、45秒のペナルティを課されたこともあり、結局15位でレースを終えた。

AFコルセの83号車は、クビサを筆頭にレースの大半で表彰台争いを展開。最終的にはトップから20秒597差の4位でレースを走り切っている。

WEC第2戦「イモラ6時間レース」を動画でチェック!

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