Ferrari 499P
フェラーリがランキングトップを堅持

世界耐久選手権(WEC)第5戦サンパウロ6時間の決勝レースは、晴天のもと、現地時間の7月13日午前11時半にスタート。ここまでシーズン4連勝をマークしてきたフェラーリだったが、唯一の南米ラウンドでは厳しい戦いを強いられることになった。
予選において、フェラーリ 499Pは、フェラーリ AFコルセ 50号車(アントニオ・フォコ、ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセン)が14番手、51号車(アレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラド、アントニオ・ジョヴィナッツィ)が17番手とハイパーポールを逃してしまう。唯一ハイパーポールに進出したAFコルセ 83号車(ロバート・クビサ、イェ・イーフェイ、フィリップ・ハンソン)も9番手に留まった。
厳しいグリッドからのスタートとなった決勝レース、フェラーリの各車両は最適な戦略とドライバーの強力なパフォーマンスを発揮したが、上位争いに加わることなく、最上位は83号車の8位。ペナルティを科された51号車が11位、GT3マシンと接触によりマシンにダメージを負った50号車は、12位でレースを終えている。
厳しい結果に終わったものの、フェラーリはWECのマニュファクチャラーズ選手権でトップを堅持。グイディ、カラド、ジョヴィナッツィの3人がドライバーズ選手権でも首位の座をキープした。決勝を終えたカラドは、次のようにレースを振り返っている。
「厳しい展開になることを予想していましたが、それが現実となったかたちです。ストレートスピードに苦戦しましたし、いくつかの不利な状況にも直面しました。特に最終盤に受けたペナルティは、正直なところ理解に苦しんでいます。満足できる結果ではありませんが、選手権ランキングトップを維持していることは事実です。このポジションを守るため、今後も最善を尽くします」

