Ferrari Amalfi
×
Ferrari Roma
ミニマルなアマルフィのエクステリア




ついにワールドプレミアされた「フェラーリ アマルフィ」は、3.9リッターV型8気筒ツインターボエンジンをフロントミッドに搭載する2+2ベルリネッタ。先代モデルの「ローマ」から、クラシカルなロングノーズ&ショートデッキスタイルを引き継ぎながら、フロントセクションは「SF90 ストラダーレ」や「プロサングエ」にも導入されてきた、グリルレスのハンマーヘッドデザインが採用された。車名のアマルフィ(Amalfi)は、イタリア南部のリゾート地から採られている。
抑揚のあるグラマラスなローマと比較すると、あえて要素を減らしたミニマルなアマルフィのエクステリアは、よりモダンな印象を見る者に与える。ディメンションはアマルフィが全長で4mm長いだけで、ほぼ同じサイズ。車両重量も同程度だが、アマルフィはパワーユニットに新型の軽量カムシャフトを導入するなどしている。
フェラーリ アマルフィ
ボディサイズ=全長4660mm×全幅1974mm×全高1301mm
ホイールベース=2670mm
車両重量=1470kg(dry)
タイヤサイズ=245/35R20(前)、285/35R20(後)
フェラーリ ローマ
ボディサイズ=全長4656mm×全幅1974mm×全高1301mm
ホイールベース=2670mm
車両重量=1472kg(dry)
タイヤサイズ=245/35ZR20(前)、285/35ZR20(後)
広範囲に及ぶ改良により、20PSのパワーアップ




アマルフィに搭載されるエンジンは、多くのアワードをフェラーリにもたらしてきた「F154」ファミリーの最新進化型。3.9リッターV型8気筒ツインターボは、プロサングエや12チリンドリに導入されたエンジン制御ユニットの搭載や、ターボを含めた全体的なブラッシュアップを進めたことで、ローマから20PSアップし、最高出力640PSを発揮する。最高速は320km/hに据え置かれたが、エンジンのパワーアップと軽量化により、0-100km/h加速は3.3秒と0.1秒短縮している。
フェラーリ アマルフィ
エンジン形式=V型8気筒DOHCツインターボ
排気量=3855cc
最高出力=640PS/7500rpm
最大トルク=760Nm/3000〜5750rpm
トランスミッション=8速DCT
駆動方式=RWD
最高速度=320km/h
0-100km/h加速=3.3秒
フェラーリ ローマ
エンジン形式=V型8気筒ツインターボ
排気量=3855cc
最高出力=620PS/5750〜7500rpm
最大トルク=760Nm/3000〜5750rpm
トランスミッション=8速DCT
駆動方式=RWD
最高速度=320km/h
0-100km/h加速=3.4秒
欧州では24万ユーロのプライスタグ


アマルフィは、ドライバーとパッセンジャーを2つの空間で包みこんだ「デュアルコクピット・レイアウト」を採用した。ローマでは縦型の8.4インチ液晶パネルがレイアウトされていたが、10.25インチ横型ディスプレイに変更。また、新たに8.8インチ・パッセンジャーディスプレイも搭載される。
アマルフィの欧州における価格は、24万ユーロから。現時点で日本における仕様や価格は発表されていないが、現在の為替レートを考えると、4000万円超のプライスタグが付けられる可能性が高い。最新世代のパワーユニットや刷新されたエクステリアなど、見どころの多いアマルフィだが、内外装も含めてローマは依然として新鮮さを保っており、高年式のユーズドカーを狙うという選択肢もアリだろう。


