GOTYエントリーカー、12モデルをサーキットとワインディングで測る

2021-22年、GENROQが選ぶイヤーカーは? ノミネートされた12モデル 【GENROQ CAR OF THE YEAR 2021-2022】

GOTY 2021-2022ノミネート車両
GOTY 2021-2022ノミネート車両
GENROQ誌の恒例企画「GENROQ CAR OF THE YEAR(GOTY)」は、その年のニューモデルの中からGENROQが厳選したモデルを一堂に集め、誌面で活躍するモータージャーナリストたちによる比較インプレッションをお届けするもの。富士スピードウェイと箱根のワインディングを舞台に、2021-2022シーズンに国内デビューしたニューモデルから12台をエントリーして紹介する。

スーパースポーツからSUV、そしてEVまで百花繚乱!

コロナ禍による半導体不足や、開発・製造現場の制限が大きく影響している昨今だが、それでも各自動車メーカーは屈することなく魅力的なプロダクトを2021年に続々リリースした。その顔ぶれも多彩で、電動化シフトが急ピッチで行われながらも多気筒・大排気量の内燃機搭載スーパースポーツは変わらず登場し、カーシェアが加速しつつある現状でもハイエンド・ラグジュアリーカーは新型がデビューしている。

また、久しく続いているSUV人気は衰えず、より高性能かつ豪華なバリエーションが各メーカーから提案され、カーボンフリーが叫ばれる時代において本命と言われるバッテリーEVも珍しくなくなった。

こうした情勢を裏付けるように「GENROQ CAR OF THE YEAR 2021-2022(GOTY 2021-2022)」にノミネートされたモデルたちも多種済々。GENROQらしいスーパースポーツやアッパークラスのセダンはもちろん、ラグジュアリーSUVやバッテリーEV、クラシックな装いをもつライトウェイトモデルもエントリーした。詳細なインプレッションは是非とも誌面で確認していただきたいが、ここではノミネート車“12ベスト”を紹介したい。

富士スピードウェイ“On Race Track”

GOTY2021-2022、シボレー コルベット コンバーチブルの走行シーン
サーキットステージには5台が登場。ミッドシップを採用した最新のコルベットから、古典的なFRで走りを追求するヴァンテージ、AWDによる安定したドライブが魅力のM4とFタイプ、そしてワゴンスタイルながら高い戦闘力を誇るRS 4 アバントまで多彩な面々だ。

スポーツ性能を突き詰めると、もはや公道だけでは真価を測れないのは現代モデルの宿命。GENROQのホームサーキットである富士スピードウェイにノミネートモデルの中から5台を持ち込み、極限でのアジリティやハンドリング、レスポンスなど、錚々たる顔ぶれのモータージャーナリストたちが秘めたポテンシャルを確認する。

ENTRY.01:Chevrolet Corvette Covertible

GOTY2021-2022、シボレー コルベット コンバーチブルの走行シーン
ミッドシップへの転換を果たしたアメリカンマッスル、シボレー コルベット。スーパースポーツモデルの理想的なパッケージによる優れた運動性能と、NAのV8OHVという伝統の味が融合しているのが魅力。

ENTRY.02:BMW M4 Coupe Competeteion

GOTY2021-2022、BMW M4 コンペティションの走行シーン
Mシリーズを代表する存在とも言える運動性能を誇る。伝統の直列6気筒にFR、そして6速MTも選択可能という古典的なスペックがスポーツカーファンの心を掴む。

ENTRY.03:Aston Martin Vantage F1 Edition

GOTY2021-2022、アストンマーティン ヴァンテージ F1 Eエディションの走行シーン
F1GPのセーフティカーを務めたヴァンテージのレプリカモデル。最高出力を25psアップしたエンジンや専用エアロダイナミクスなど、サーキットを主眼においたチューンが施される。

ENTRY.04:Jaguar F-Type R Coupe

GOTY2021-2022、ジャガー Fタイプ Rクーペの走行シーン
575ps/700Nmというパワー&トルクをAWDで路面に伝えるジャガー最強スポーツ。美しさと快適性も備え、ポルシェ 911 カレラのライバルとなる存在。

ENTRY.05:Audi RS 4 Avant

GOTY2021-2022、アウディ RS 4 アバントの走行シーン
スーパースポーツカー並みの走りと実用性を両立。450ps/600Nmのパワーとクワトロで、あらゆる環境でそのパフォーマンスを発揮。現代を代表する万能マシンだ。

アネスト岩田 ターンパイク箱根“On Winding Road”

GOTY 2021-2022、マクラーレン 765 LT スパイダーの走行シーン
ロードステージに登場するのは765 LT スパイダーとポルトフィーノ M、ピュアEVのタイカン 4 クロスツーリスモ、ライトウェイトのプラスフォーといったスポーツモデルに、ハイエンドセダンからはS 400 d、ラグジュアリー要素も併せ持つランドクルーザー、そして上質な走りが身上のB5という7台。

極限のパフォーマンスを体験するステージに公道は不向きだが、ストリートモデルの本籍が一般公道であるのもまた事実。ストイックなサーキットドライブとは異なる楽しさを、国内有数のワインディングロードは提供してくれる。箱根を舞台に集った7モデルは、それぞれの得意分野を存分に発揮してクルマ趣味の奥深さを主張する。

ENTRY.06:McLaren 765 LT Spider

GOTY 2021-2022、マクラーレン 765 LT スパイダーの走行シーン
最強の称号「ロングテール」を与えられた限定765台のマシン。765psのパワーとさらなる軽量化、エアロダイナミクスの強化で純エンジンスーパーカー最後の時代を彩る。

ENTRY.07:Porsche Taycan 4 Cross Tourismo

GOTY 2021-2022、ポルシェ タイカン 4 クロスツーリスモの走行シーン
4ドアスポーツクーペであるタイカンのユーティリティをワゴンボディによってさらに高めた。ポルシェEV戦略の拡大を担う役割を担う1台。

ENTRY.08:Morgan Plus Four

GOTY 2021-2022、モーガン プラスフォーの走行シーン
1950年の登場以来高い人気を誇る伝統の1台。新たにBMW製の2.0リッター直4エンジンを搭載し、最新のメカニズムと1トン強のボディによる強烈な走りが味わえる、唯一無二の存在。

ENTRY.09:Mercedes-Benz S 400 d 4Matic

GOTY 2021-2022、メルセデス・ベンツ S 400 d 4マティックの走行シーン
先進の運転支援機能を搭載した、セダンの指標となる存在。400 dは3.0リッターの直6ディーゼルターボを搭載し、WLTCモードで12.4km/Lの低燃費を誇る。

ENTRY.10:Toyota Land Cruiser GR Sport

GOTY 2021-2022、トヨタ ランドクルーザー GRスポーツの走行シーン
中東でも絶大な人気を誇るランドクルーザーは新型でフレームからすべて一新、圧倒的なヘビーデューティ性能にさらに磨きをかけた。納期は約2年という人気ぶりである。

ENTRY.11:Ferrari Portofino M

GOTY 2021-2022、フェラーリ ポルトフィーノ Mの走行シーン
リトラクタブルルーフを持つポルトフィーノの進化版。エンジンは620psにアップし、8速DCTを組み合わせる。マネッティーノには「Race」モードが追加された。

ENTRY.12:BMW Alpina B5

GOTY 2021-2022、BMW アルピナ B5の走行シーン
新型5シリーズのMをベースに、621ps/800Nmを発揮する4.4リッターのV8ビターボを搭載。速さだけでなく、最高級サルーンにふさわしいラグジュアリー性の高さも魅力。

参加したモータージャーナリストは、大谷達也/塩見 智/島下泰久/清水和夫/高平高輝/田中哲也/山崎元裕/山田弘樹/吉田拓生/渡辺敏史といった第一線で活躍する論客(五十音順)。いずれも独自の個性をもつ12台のノミネートモデル、それぞれの評価はどうなったのか? その詳細は現在発売中のGENROQ 2022年3月号にてご確認いただきたい。

【掲載雑誌】
GENROQ 2022年 3月号

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著者プロフィール

ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…