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MANSORY
Rolls-Royce New GHOST / Mercedes-Benz W223 S-class
話題の新型モデルが早速コンプリートカーに
ハイエンドカーをさらに究極的な存在へ。マンソリーのコンプリートカーは、いつもそんな輝きに満ちている。ツルシの状態でも充分すぎるほど豪華な存在に対して、さらに顧客の好みに合わせて、独特の個性と高性能を植え付けてきた。
今年、東京オートサロンに姿を現したのは、新型ロールス・ロイス ゴーストと、メルセデス・ベンツ Sクラス(W223)だった。ポスト・オピュレンス(脱・贅沢)を掲げて登場したゴーストの場合、これみよがしの主張はさせず、ごくさりげなくマンソリー製ボディパーツでくるんでいる。マンソリーらしいラグジュアリー性を訴えるのは、足もとを支えるホイール(V.6クローム)だけ。20個のLEDでライトアップされるパルテノングリルと調和するかのような、荘厳な雰囲気を持つデザインだ。
顧客の好みに応じたビスポーク体制
対してSクラスはよりマンソリー流儀だ。エレガントなSクラスを、よりスポーティな表情へと見違えさせている。ディフューザー形状を際立たせた前後スポイラーの造形や、フェンダーパネル、各種トリムやオーナメントなどの相乗効果で、まるでSクラスがAMGモデルを凌ぐほどのスポーツモデルへと豹変したかのようだ。スポーティな中にもエレガントなエッセンスを、としてホイールはCS.11が投入された。四方八方からの光を受けて、キラキラと輝くさまはとても優美なものだった。
これら2台のコンプリートカーは、マンソリー本国からのパーツ供給を受けて日本で製作したもの。日本でのインポーターを務めるラガーコーポレーション&ボンドカーズは、マンソリーから特別に現地製作が認められているためだ。日本仕様の個体をベースに、コンプリートカーに仕立てる土壌が構築されている。
この2台を参考に、自分なりにさらなるオリジナリティを加えてもいい。その気になればインテリアメイクなどにも挑むことができる。決して安くはないコストが必要とされるものの、ロールス・ロイスと同じような考え方を持って「顧客の好みに100%合致させるビスポーク体制」こそ、マンソリーの魅力である。
REPORT/中三川大地(Daichi NAKAMIGAWA)
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