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SPASHAN / NOVITEC
NOVITEC F8 N-LARGO / Ferrari SF90 stradare
日本で製作された2台のフェラーリコンプリート
ノビテックグループジャパンは、ドイツ本社との結びつきが強く、最新のコンプリートカーが世界に先駆けてやってくる。そればかりではなく、今ではノビテック製のパーツを使ってここ日本で独自にコンプリートカーを製作することも可能となった。
それを象徴するようなコンプリートカーたちが、今年も東京オートサロンにやってきた。何よりも目を惹いたのは2台のフェラーリ。SF90 ストラダーレにF8 トリブートという最新モデルが並んでいた。
9980万円というバーゲンプライス!?
特にF8 トリブートは、いかにもノビテックグループらしいN-LARGO(エヌ・ラルゴ)というコンプリートカーである。圧巻のワイドボディキットをまとい、それに合わせたホイールやサスペンション(スポーツスプリング)、吸排気、ECUチューニング(ノビテック・エンジンパフォーマンスシステム)など、全身くまなくノビテック流にまとめられている。その姿カタチを見るたびに、これはF8 トリブートのカスタムという範疇を越えたノビテックのオリジナルカーのようである。
実際、正式な車名は「NOVITEC F8 N-LARGO」であり、世界限定15台のみのデリバリーと発表された。しかも東京オートサロンの会場では9980万円というプライスタグがつけられ、販売可能であることを示していた。この価格をどう感じるかは人それぞれ。しかし、15台という希少性を前にしたら、その価値は未来永劫にわたって衰えることなく、むしろ上がっていくかもしれない。そう考えると魅力的な選択肢であることに間違いはない。
いや、希少性だけが魅力ではない。フェラーリの美しさを際立たせつつ、さらなる迫力とエアロダイナミクス性能を与えたボディメイク、最高出力818psにまで引き上げた強力なパワーユニットなど、その高い技術力と、秀でた芸術性こそが最大の魅力である。
ロールス・ロイス用メニュー「SPOFEC」も出展
また、ノビテックグループのロールス・ロイス用プログラム「SPOFEC」からはロールス・ロイス ファントムとカリナンを出展。中でもカリナンは最上位グレードのブラック・バッジをベースにSPOFEC OVERDOSEボディキットを与え、最高出力707ps/最大トルク1060Nmというエンジンチューンを施し、さらにエキゾーストシステムやサスペンションモジュールまで換装したフルコンプリートモデルとして異彩を放っていた。
REPORT/中三川大地(Daichi NAKAMIGAWA)
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・SPASHAN / NOVITEC 公式サイト
http://spashan.jp