目次
セダン、クーペ、コンバーチブル、SUVの次は?
2022年5月10日、ベントレーに“第5”のモデルが誕生する。発表時間は英国本国の12時30分(日本時間午後8時30分)を予定しており、「車内ウェルネスを充実させ、これまでのモデルを凌駕する幅広い機能や、最高峰の贅をこらした快適性を提供する」(公式資料より)モデルになるという。
現在のベントレーのラインナップは、フラッグシップサルーンの「フライングスパー」、2ドアクーペの「コンチネンタルGT」、オープン2ドアクーペの「コンチネンタルGT コンバーチブル」、SUVの「ベンテイガ」の4モデル。
新型車の開発にあたり、同社のデザイナーとエンジニア、クラフツマンは「ベントレーだからこそ可能なラグジュアリーとテクノロジー、そしてパフォーマンスの融合を目指し、新しい一歩へと踏み出した」という。
“クルマと健康”は自動車界注目のテーマ
細かな内容については一切触れられていないため、SUVなのかグランドツアラーなのか、フルサイズセダンなのかは現時点ではまったく不明。とはいえ、「車載ウェルネスの充実」というのは注目すべきキーワードといえる。
車載ウェルネスは昨今自動車業界で関心を集めている分野のひとつ。アンビエントライトやディフューザー、マッサージ機能などにより乗員の気持ちや身体を癒すという手法はすでに多くのメーカーで導入されている。例えばメルセデス・ベンツでは、それを一歩進めるカタチで“ENERGIZING(活性化)”という概念を採用。スマートウォッチと連携し、心拍数やストレス度に合わせて車内温度/空気清浄/香り/音楽/照明などを調整する機能を採り入れている。“ウェルネル(健康)”という単語を新型車の告知に使うベントレーの最新車種は、このあたりの機能に新基軸を盛り込んでいる可能性がある。
ベントレーは、2021年の販売台数が対前年比31%増加し、2年連続で販売記録を更新。中国を除くアジア太平洋地域で1651台を、グローバルでは1万4659台を売り上げている。この好成績は、パーソナライゼーションの拡大と、「スピード」「マリナー」「ハイブリッド」に代表される派生モデルの充実が功を奏した結果ということで、第5のモデルの投入はこの勢いをさらに加速するブースターとなるはずだ。