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Mercedes-Benz GLC Class
SUVらしいクラシカルなエクステリア
新型「GLC」のエクステリアデザインは、大型グリルとシームレスに繋がったヘッドライトがワイド感を強調。メルセデス製SUVであることを主張するフロントグリルはカットアウトデザインを変更し、高級感をアップした。また、シミュレーテッド・クロム・アンダーガードを新たに採用し、クラシカルなSUVらしいオフロードルックを際立たせている。
新形状のテールライトはグロスブラックのハンドルストリップを備え、こちらも力強いワイド感をアピール。ライトバルブ内は立体的な形状を備えており、オプションでアニメーションライトをチョイスすることが可能。リヤセクションにはフロントと同様にシミュレーテッド・クロム・アンダーガードが設けられ、クロムルックのテールパイプをレーシーに取り囲んでいる。
エアロダイナミクスをブラッシュアップしたことで、SUVとしては驚異的なCd値0.29を実現。先代モデルのCd値0.31から0.02向上し、室内の風切り音が大幅に低減した。ロードノイズも改善されたことで、パッセンジャーは心地よい静粛性と快適性を楽しめるようになったという。
PHEVは100km超のEV走行距離を実現
新型GLCは高効率を実現すべく、ハイブリッドパワートレイン搭載を想定してシャシーが設計された。マイルドハイブリッド仕様のエンジンラインナップは、2.0リッター直列4気筒ガソリンと2.0リッター直列4気筒ディーゼルで、第2世代48V ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)が組み合わせられた。2.0リッター直4ガソリンの「GLC 200 4MATIC(最高出力240ps)」「GLC 300 4MATIC(同258ps)」、2.0リッター直4ディーゼルの「GLC 220 d 4MATIC(同197ps)」の3機種が展開される。
2.0リッター直4ガソリンエンジン車をベースとするプラグインハイブリッド(PHEV)仕様は、「GLC 300 e 4MATIC(システム最高出力313ps)」「GLC 400 e 4MATIC(同381ps)」と、2.0リッター直4ディーゼルの「GLC 300 de 4MATIC(同335ps)」をラインナップ。どちらのモデルもEVモードでの後続距離は100km以上が確保されており、日常の多くのシーンでほぼEVとして使用できるようになった。
オンオフ問わず進化した走行性能
足まわりでは、フロントの4リンク式サスペンションと、リヤのマルチリンク式サスペンションの双方に改良が施された。乗り心地、ロードノイズを含めた快適性、俊敏なハンドリング、そしてドライビングの楽しさを高いレベルで実現。オプションで用意された「AIRMATIC」エアサスペンションは、4輪それぞれを電子制御する連続可変ダンピングシステムにより、快適な乗り心地とダイナミックな走行性能を両立した。
オプションのリヤアクスル・ステアリングを組み合わせることで、ドライブ時の俊敏性と安定性を高めることも可能。リヤアクスルのステアリング舵角は最大4.5度で、これにより最小回転直径は80cm短縮されて、11.0mとなる。
また、悪天候や未舗装路の区間における走行性能も、大幅にブラッシュアップ。AR技術を活用した「シースルーボンネット」に加えて、制御システムの改善による優れたトラクション性能により、オンオフ問わず、安全かつファンなドライブが可能になった。
大型ディスプレイ2基を配置したモダンなコクピット
インテリアは、メルセデス・ベンツのSUVラインナップらしい、ラグジュアリーかつモダンでスポーティなデザインを継承。水平方向に2分割されたダッシュボードはゆったりとしたトリム面が特徴で、センターに配置された大型ディスプレイがその上に浮かび上がっているような効果を持たせている。
インフォテインメントシステム「MBUX」は、2基の大型ディスプレイとフルスクリーンナビゲーションを標準装備。音声アシスタント「ハイ、メルセデス(Hi,Mercedes)」は、対話・学習能力がさらに向上した。MBUXスマートホーム機能により、GLCはあらゆるモバイルデバイスとスマートな接続が可能になっている。
MBUXは、ビジネス、スポーツ、カルチャーなど、個別に選択したニュースカテゴリーにアクセスすることも可能。オプションのブルメスター(Burmester)製サラウンドサウンドシステムは、15基のプレミアムスピーカーと合計710Wの出力により、ゴージャスなリスニング体験が提供される。