フォード F-150 ラプター Rに、5.2リッターV8スーパーチャージャー搭載

無敵のオフロードスポーツカー? 最高出力700psで歴代最強・最速ピックアップ「フォード F-150 ラプター R」デビュー 【動画】

新型フォード F-150 ラプター Rの走行シーン
砂漠を含め、あらゆる路面を走破する能力が与えられた新型「フォード F-150 ラプター R」。
フォードは、ハイパフォーマンス・ピックアップトラック「F-150 ラプター R」の2023年モデルを発表した。新型F-150 ラプター Rは、最高出力700psを発揮する5.2リッターV型8気筒スーパーチャージャーエンジンを搭載。史上最強・最速のラプターの内容とは?

FORD F-150 Raptor R

バハ1000をイメージした最強ピックアップ

最速・最強のピックアップトラック「フォード F-150 ラプター R」のエクステリア。
歴代ラプターと同様に、最新型の「F-150 ラプター R」もメキシコの砂漠を走るバハ1000のオフロードピックアップをイメージして開発された。

新型F-150 ラプター Rは、メキシコの砂漠を走破するオフロードレース「バハ1000」参戦マシンをイメージして開発。最高出力700ps・最大トルク640lb.-ft.という強力なパワーユニットに専用チューニングされたサスペンションが組み合わせられ、どのような路面でも走破可能な最強のピックアップが完成した。

フォード パフォーマンスのチーフエンジニアを務めるカール・ウィドマンは、新型F-150 ラプター Rのパフォーマンスに胸を張る。

「新型F-150 ラプター Rは、究極のラプターとして誕生しました。砂漠を含めて、どんな場所でラプター Rをドライブしても、それこそ毛が逆立つような感覚を得られるでしょう。そんな一瞬一瞬を楽しんでいただける、最高・最強のピックアップが完成したのです」

シェルビー GT500搭載エンジンがベース

最速・最強のピックアップトラック「フォード F-150 ラプター R」のエクステリア。
搭載されるパワーユニットは、フォードのラインナップ最強を誇るマスタング シェルビー GT500の5.2リッターV8スーパーチャージャーがベース。オフロード走行を想定し、様々なコンポーネントが最適化されている。

F-150 ラプター Rの心臓部には、マスタング シェルビー GT500に搭載されるフォード最強のパワーユニットをベースにオフロード走行を想定して最適化。この結果、セグメント最大のトルクを誇るパフォーマンス・ピックアップが誕生した。

今回、フォード パフォーマンスは、F-150 ラプター Rに合わせてスーパーチャージャーを再チューニング。新開発のプーリーを導入するなど、オフロードでの使用に合わせて、低速域と中速域におけるトルクを増加させた。これらの変更により、ピックアップトラック・ユーザーが最も使用する速度域において、最高の性能を発揮することが可能になったという。

エキゾースト・マニフォールドはステンレス製に変更。専用オイルクーラーとフィルター、さらに深さを増したオイルパンも導入している。吸気口が66%拡大された高効率円錐形エアフィルターを採用したことで、灼熱の砂漠など過酷な環境下でも、問題なく走行できるようになった。

オフロード走破性能を徹底強化

最速・最強のピックアップトラック「フォード F-150 ラプター R」の走行シーン。
オンロードだけでなく、オフロードでの走破性を確保すべく、足まわりやドライブトレイン、駆動系などが徹底的に強化された。

F-150 ラプター Rはオンロードでのパフォーマンスだけでなく、オフロードにおける走破性能や耐久性を強化。フォードはハイパフォーマンスピックアップに関して専門知識と経験を積み上げており、強力なパワーユニットに合わせて、トランスミッションと足まわりに手を入れた。

トランスミッションはキャリブレーションを改良した10速セレクトシフトを採用。大幅なトルクアップに対応すべくフロントアクスルの構造を強化し、専用アルミニウム製ドライブシャフト、ヘビーデューティタービンダンパーも導入されている。

荒れた路面での安定性を確保すべく、リヤの5リンク式サスペンションは24インチコイルスプリングを備え、トレーリングアームを延長。電子制御式ダンパーにはサスペンション・ハイトセンサーを備え、1秒間に数百回レベルで地形をモニターし、それに応じて自動でサスペンションチューニングを調整する。また、サスペンショントラベルはフロント13インチ(330mm)、リヤ14.1インチ(358mm)が確保された。

排熱を促す専用ボンネットのパワードーム

ボンネットには、エンジンルームの排熱を行う専用のパワードームを採用。リヤフェンダーには砂漠をイメージしたグラフィックも入れられる。
ボンネットには、エンジンルームの排熱を行う専用のパワードームを採用。リヤフェンダーには砂漠をイメージしたグラフィックも入れられる。

エクステリアは、ボンネットに1インチの高さを持つ専用パワードームを採用。このバルジはワイルドなアピアランスだけでなく、エンジンルームの排熱を効率的に行う効果も持つ。また、大型グリル、バンパー、フェンダーフレアはブラックにペイントされ、ワイルドさを際立たせた。

フォード パフォーマンスを主張するコードオレンジのアクセントとして、グリル、パワードーム、テールゲートに「R」バッジを配置。また、リヤフェンダーには“RAPTOR”ロゴに加えて砂漠をイメージした専用スペシャルグラフィックも入れられた。

デザインを担当したトム・リューは、F-150 ラプター Rのデザインコンセプトについて次のように説明する。

「お客様やオフロード愛好家から注目を集めるため、F-150 ラプター Rは砂漠で活動する捕食者のビジュアルをイメージしました。アグレッシブなボンネットのパワードームから、コードオレンジにペイントされた“R”バッジまで、大小さまざまな専用ディテールが採用されています。全身からF-150 ラプター Rであることを主張しているのです」

レカロ製スポーツシートを標準装備

最速・最強のピックアップトラック「フォード F-150 ラプター R」のインテリア。
抜群のホールド性を誇るレカロ製スポーツシートを標準装備。素材はブラックレザーとアルカンターラが組み合わせられた。

インテリアはブラックでまとめられ、ブラックレザーとアルカンターラを組み合わせたレカロ製スポーツシートを標準装備。このシートはオフロード走行時でも抜群のホールド性が確保されている。ドアやインストゥルメントパネル上部には、純正カーボンファイバー製パネルが配された。

タイトコーナーでのドライブをサポートする「トレイル・ターン・アシスト(Trail Turn Assist)」、ドライバーが速度を指定すると、車両自身がスロットルとブレーキをコントロールする「フォード・トレイル・コントロール(Ford Trail Control)」、スロットルとブレーキをひとつのペダルで操作可能な「トレイル・1ペダル・ドライブ(Trail 1-Pedal Drive)」など、オフロード走行時のサポートテクノロジーも数多く標準装備する。

インストゥルメントパネルには「SYNC 4」テクノロジーを搭載した12インチタッチスクリーンを配置し、「Apple CarPlay」と「Android Auto」にも標準対応。搭載するソフトウェアやアプリケーションは、ワイヤレスで自動的にアップデートされる。

F-150 ラプター Rはすでに受注が開始されており、生産は2022年後半からミシガン州のディアボーン・トラック工場でスタートする。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…