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Porsche 911 GT3
リヤのエアロダイナミクスを変更
タイプ992をベースとする現行ポルシェ 911 GT3は、2021年3月にデビュー。最高出力510ps、最大トルク470Nmを発揮する4.0リッター水平対向6気筒自然吸気ユニットを搭載し、6速MT/7速PDKが組み合わせられる。エアロダイナミクスに関しては、初めてスワンネック式リヤウイングが採用された。
ポルシェは、現在タイプ992のラインナップ全体のリフレッシュを進めている。今回、初めて911 GT3の開発車両が撮影された。しかし、そのアップデート内容はごくごく小規模に留まるようだ。
フロントセクションとサイドは、現行911 GT3と変わらず、リヤセクションに変更が加えられる。テスト車両のバンパーには両サイドを覆う様に黒いパネルを取り付けていた。この偽装パネルは、リヤバンパーに採用された新形状のエアアウトレットを隠している可能性が高い。また、ナンバープレートが取り付けられる中央部分も、より深くボディに食い込んでいるようにも見える。
リヤディフューザーも形状が変更されており、フィンのサイズが拡大。センター出しエキゾーストは変わらないが、エキゾーストパイプ下部のボディエレメントは取り外されている。
992改良新型からハイブリッドをラインアップ
911 GT3の改良新型が撮影されたのは、今回が初となるため、現時点でトリム類などに変更が加えられるのかは不明。タイプ992は改良新型の投入と同時にインテリアを刷新する予定で、アナログ式タコメーターを備えた現在のメーターパネルは、フルデジタル・インストルメントクラスターに変更される。
パワートレインに関しては、現行モデルの最高出力510psから、どの程度のパワーアップが図られるのか、まったく情報は流れていない。デビュー時期も明らかになっていないが、2021年に現行型が登場したことを考えると、2023年後半、もしくは2024年までずれ込む可能性がある。
911 GT3よりも先に、911 カレラ、911 コンバーチブル、911 タルガ、911 GTSといったモデルの改良新型が先に投入される。この改良新型の投入に合わせて、911シリーズ初となるハイブリッドモデルも導入予定と噂される。911 ハイブリッドは小型バッテリーを搭載し、効率よりもパフォーマンスに重点を置いた仕様となるだろう。