目次
Alfa Romeo Stelvio
電制ダンパー+LSDを標準装備
個性派揃いのラテン系SUVの中でもとりわけ独特の立ち位置を確立しているアルファロメオ ステルヴィオ。スマートな見た目からイメージされる通りのシャープな操縦性は、ステルヴィオが誇るチャームポイントのひとつである。そのステルヴィオの2023年モデルに、「エストレマ」と「ルッソ」という2つの限定仕様が登場した。
特に注目したいのが「エストレマ(Estrema=英語のExtremeに相当するイタリア語。極限、過激、の意味)」。これは、既存の上位グレード「ヴェローチェ」をベースに、電制サスペンションとリミテッドスリップディファレンシャルを標準装備したもので、走りにこだわるユーザーにとっては見逃せない仕様といえる。
電子制御式可変ダンパーを備えた「ALFAアクティブサスペンション」は、走行モードに応じて減衰力を随時調整。高速巡航時には快適な乗り心地を、運転を楽しみたい時にはスポーティで引き締まった挙動をもたらすという。
内外装にカーボンやブラックパーツを積極採用
エクステリアはブラックパーツを多用して差別化を図っている。カーボンファイバー製のフロントグリルのインサートやサイドミラーハウジングをはじめ、エンブレム、ブレーキキャリパーなどもダーク仕上げとした。各パーツを黒で引き締める仕様は、プレミアムブランド界隈で昨今高い人気を集めている(例えば、ロールス・ロイスのブラックバッジ、ベントレーのブラックラインスペシフィケーションなど)。
内装もカーボンパネルやアルカンターラシートを投入することで、一段とスポーティな雰囲気を増している。また、サンルーフを標準装備しているというのも耳寄りな情報。
ジュリアにも“エストレマ仕様”が登場
ちなみにこの「エストレマ」、国内ではすでに2022年7月に販売をスタートしている。ベースとなっているのは「ステルヴィオ 2.0 ターボ Q4 ヴェローチェ」で、最高出力280ps、最大トルク400Nmの2.0リッター直4ターボガソリンエンジン+AWDを採用。日本で購入できるのはミザーノブルーとブルカノブラックの外板色のみで、前者が50台、後者が30台の限定販売となっている。車両価格は823万円。
また、「TI」をベースに装備を充実させた「ルッソ」には、レザーをふんだんに使ったインテリアと、ハーマンカードン製の14スピーカーオーディオシステムを標準装備する。ただし、「ルッソ」の国内展開の有無については現時点(2022年9月)では未定。
一方、スポーツサルーンの「ジュリア」にも、同様のエストレマ仕様が登場している。FR+電製ダンパー+LSDの組み合わせで操ることのできるアルファ・セダンが比較的お値打ちな価格(690万円)で手に入れられるとあって、アルフィスタならずとも要注目の1台となっている。