マセラティの新世代GT「グラントゥーリズモ」がデビュー

3年ぶりに復活した「マセラティ  グラントゥーリズモ」は3.0リッターV6ツインターボとBEVの2本立て【動画】

3.0リッターV型6気筒ツインターボを搭載する、マセラティ グラントゥーリズモ モデナ。
マセラティGTの歴史を受け継ぎながら、最新テクノロジーを採用した新型グラントゥーリズモ 。写真はV6エンジンを搭載した「グラントゥーリズモ モデナ」。
2019年まで生産されていたマセラティの代表的スポーティクーペ「グラントゥーリズモ」が、フルモデルチェンジして3年ぶりにラインナップに帰ってきた。美しいデザインの中身はMC20と同じ革新的V6ツインターボが搭載されるほか、BEVモデルもラインナップされる。新世代マセラティは着々と体制を整えている。

Maserati GranTurismo

分かりやすい派手さを排したエクステリア

3.0リッターV型6気筒ツインターボを搭載する、マセラティ グラントゥーリズモ トロフェオ。
マセラティの歴代GTシリーズと同様にクラシカルなロングノーズ・スタイルで登場した新型「グラントゥーリズモ」。そのシンプルなラインは、美しさと機能性が見事にバランスしている。

新型グラントゥーリズモは、パワフルな3.0リッターV型6気筒ネットゥーノ・ツインターボ・エンジンを搭載した内燃機関モデル「モデナ/トロフェオ」と、革新的なフル電動モデル「フォルゴーレ」をラインアップ。マセラティの歴史上初の100%電気パワートレインを採用したモデルとなる。

そのエクステリアデザインは、美しさと機能性の理想的なバランスを表現。分かりやすい派手さはあえて求められず、 紛れもなくユニークで、一目でグラントゥーリズモと分かるボディラインが与えられた。

マセラティ A6 1500から続く歴代グラントゥーリズモ同様、クラシカルなロングノーズ形状が維持された一方、ルーフラインはダイナミックに傾斜しており、マセラティのアイコンである「トライデント・ロゴ」を配したCピラーのカーブを強調。

新型グラントゥーリズモは、トリノのマセラティ・イノベーション・ラボで開発され、同じくトリノのミラフィオーリ工場で生産。パワーユニットを含め、100%メインド・イン・イタリーが保証されている。

フォーミュラEの技術を導入した「フォルゴーレ」

マセラティ初のフル電動モデルとしてデビューした、マセラティ グラントゥーリズモ フォルゴーレ。
3.0リッターV6ガソリンツインターボは、490ps(モデナ)と550ps(トロフェオ)というふたつのスペックを用意。フル電動モデルの「フォルゴーレ(写真)」は、最高システム出力760psを発揮する。

内燃機関モデルは3.0リッターV型6気筒ネットゥーノ・ツインターボ・エンジンを搭載。ベーシック仕様の「モデナ」は最高出力490ps、ハイパフォーマンス仕様の「トロフェオ」は最高出力550psを発揮する。

フル電動モデル「フォルゴーレ」は、フォーミュラEで培われた最先端電動パワートレイン技術をフィードバック。800V電動テクノロジーをベースに、300kWを発揮する強力な永久磁石モーターを搭載する。マセラティ初のフル電動モデルにふさわしい、強力なパフォーマンスを実現した。フォルゴーレのバッテリーの容量は92.5kWh、放電容量は560kWとなっており、最高システム出力は約760psを発揮する。

専用セットアップされたバッテリーと革新的な搭載レイアウトにより、低重心化を実現。スポーティさを損なうことなく、車高は1353mmに抑えられた。「Tボーン」バッテリーパック形状は、マセラティが掲げる「ゼロ・コンプロマイズ(妥協ゼロ)」アプローチにより、バッテリーモジュールをシート下に配置せず、主にセンタートンネル周辺に配置することで、ガソリンモデルと変わらない車高とバランスを実現した。

EVでも楽しめるマセラティのエンジンサウンド

マセラティ初のフル電動モデルとしてデビューした、マセラティ グラントゥーリズモ フォルゴーレ。
マセラティは電動モデルにも、専用開発された迫力のエンジンサウンドを楽しめるよう、最新のオーディオシステムに組み込んだ。

シャシーには、アルミニウムやマグネシウムなどの軽量素材と高性能スチールを多用した新開発アーキテクチャを採用。複数のマテリアルをインテリジェントに組み合わせた技術的アプローチには、新たな製造技術の導入が必要となったものの、クラス最高レベルの軽量化が実現したという。

インテリアは、「マセラティ・インテリジェント・アシスタント(MIA)」マルチメディアをはじね、最新インフォテインメントシステム、タッチスクリーン式インターフェースを集約したコンフォートディスプレイ、デジタルクロック、ヘッドアップディスプレイ(オプション設定)など、最新テクノロジーが贅沢に採用された。

マセラティ・イノベーション・ラボのエンジニアは、EV仕様のフォルゴーレにも、マセラティの象徴的なエンジンサウンドを採り入れた。この新たなサウンド体験はソナス・ファベール(Sonus faber)製3Dサウンドシステムによって完成。イタリアの音響職人によって設計・製造されたオーディオシステムは、2段階のカスタマイズが可能で、19基のスピーカーと、最大1195Wの出力を持つ3Dサウンドにより、最高にユニークなサウンド体験をパッセンジャーにもたらしてくれる。

マセラティ  グラントゥーリズモ フォルゴーレを動画でチェック!

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…