「BMW Z4」2023年モデルが11月から欧州で販売スタート

輸入2シーターオープンスポーツの最右翼「BMW Z4」が2023年モデルで新色を追加し標準装備が大幅に充実

2018年にデビューした現行型Z4は、高いパフォーマンスと充実の装備により、ドイツ市場において高い人気を維持している。
2018年にデビューした現行型Z4は、高いパフォーマンスと充実の装備により、ドイツ市場において高い人気を維持している。
BMWはオープントップ2シータースポーツ「Z4」の2023年モデルを発表した。エクステリアカラーに3つの新色を追加したほか、標準装備のレベルを充実させつつ、オプションパーツのラインナップに新たなアイテムを追加した。2023年モデルのZ4は、2022年11月から販売をスタートする予定だ。

BMW Z4

セグメントトップに君臨する3代目Z4

「BMW Z4」の2023年モデルのエクステリア。
2018年にデビューした現行型Z4は、高いパフォーマンスと充実の装備により、ドイツ市場において高い人気を維持している。

2018年にデビューした現行の3代目Z4(G29)は、これまでに全世界で5万5000台以上を販売。本国ドイツが全体の26%と最多販売市場となっており、次いで米国、中国、英国、日本と続く。世界的に減少傾向にある2シーター・オープン市場だが、現行Z4は発売以来、極めて安定した販売台数を維持し、ライバルが数多く参入しているドイツ市場においてセグメントトップを維持している。

パワーユニットは2.0リッター直列4気筒ガソリンターボと3.0リッター直列6気筒ガソリンターボで、後輪駆動も不変だ。メタルトップではなくあえてクラシカルなファブリック製ソフトトップを備える点も変更はない。現行モデルは抜群のドライビングプレジャーに加えて、モータースポーツにおける活躍から様々なフィードバックが投入されており、2023年モデルからは直列4気筒モデルにもエクステリアの「Mスポーツ・パッケージ」を標準装備。標準仕様の範囲が拡大されたことにより、「アドバンテージ」「スポーツライン」「Mスポーツ・イクイップメント・ライン」が廃止され、よりシンプルなモデルラインナップとなった。

ボディカラーも新たに3色を追加。足元には19インチ「Mライトアロイホイール」や、エクステリアオプションとして「Mライト・シャドー・ライン」が追加され、より自分好みの個性的なZ4を演出できるようになった。

キドニーグリルの改良によりワイドな印象に

「BMW Z4」の2023年モデルのエクステリア。
キドニーグリルのデザインが小変更され、フロントから見ると、よりワイドなアピアランスになった。

Z4のエクステリアデザインは、力強いプロポーション、最新BMWのデザインランゲージを採り込み、同時に個性的なディテールを加えることで、クラシカルなオープントップスポーツのフォルムを現代的に昇華した。

2023年モデルから、2.0リッター直列4気筒モデルにも「Mスポーツ・パッケージ」を標準装備。エクステリアは、Mモデルでお馴染みの3分割式フロントエプロン・エアインテークや、専用デザインのサイドシル、リヤエプロンの左右に設けられた大胆なエッジ処理などが特徴となる。

今回、サイドエアインテークの形状が変更され、高速走行時にホイールアーチによって生まれた乱気流を低減する効果が与えられた。BMWキドニーグリルのデザインも細部が変更されており、視覚的なインパクトが大きく向上。キドニーグリル内側が水平構造となっており、視覚的によりワイドな印象をもたらしている。

Z4 M40iには、セリウムグレーのエクステリア・ミラーキャップや、エキゾーストシステムの台形テールパイプトリムなどが追加される。クラシカルな電動開閉式ファブリック製ソフトトップは、50km/hまでは走行中でも、スイッチひとつで10秒以内に開閉することが可能となっている。

標準の18インチホイールが新デザインに

「BMW Z4」の2023年モデルのエクステリア。
ホイールは標準が18インチの「Mライトアロイホイール」。オプションで19インチ仕様も選ぶことができる。

足元は、標準装備がダブルスポーク・デザインの18インチ「Mライトアロイホイール」に変更。このスポーティなバイカラーのホイールには、フロントに225/45 R18、リヤに255/40 R18と、前後で異なるサイズのタイヤが装着されている。オプションとして、BMW Z4専用に設計された19インチ「Mライトアロイホイール」も用意された。

エクステリアカラーには、2023年仕様から3つの新色が追加された。「サンダーナイト・メタリック、ポルティマオ・ブルー・メタリック」「スカイスクレイパー・グレー・メタリック」はZ4に初採用。その他にもホワイト、ブラック、レッド、グレーと幅広いバリエーションに加え、BMWインディビジュアルの「フローズングレー・メタリック」も登場した。ファブリック・ソフトトップは標準のブラックに代えて、引き続きアンスラサイト・シルバー・エフェクトも選ぶことが可能だ。

オプションのアダプティブLEDヘッドライトと組み合わせてオーダーすることができる「Mライト・シャドウライン」も新たに追加された。このヘッドライトのダーク・インサートは、フロントセクションに控えめなスポーツエッセンスを加えてくれる。

充実の快適装備を標準で搭載

「BMW Z4」の2023年モデルのインテリア。
2ゾーン・オートマチックエアコンなどの快適装備、フロント/リヤセンサー付きパークディスタンス・コントロールなどのドライバーアシスタンス機能など、標準装備が大幅に充実化された。

ドライバー中心のコクピットには、ヘッドレスト付きスポーツシートを標準装備。「Z4 sDrive20i」にはヴェルナスカ・レザーが標準装備され、ブラック、アイボリーホワイト、コニャック、マグマレッドの4色からチョイスすることができる。

「Z4 M40i」と「Z4 sDrive30i」には、ブルーのコントラスト・ステッチとブルーのパイピングが施されたレザー/アルカンターラトリムが標準装備される。さらに「Z4 sDrive30i」には、Mレザー・ステアリングホイール、Mスポーツシート、Mペダル、Mドライバーズフットレストが追加される。

シートヒーター、ウィンドディフレクター、拡張ストレージ、スルーローディング・システム、フロント/リヤ・センサー付きパークディスタンスコントロール、自動調光式ルームミラー、2ゾーンオートエアコンは、全モデルで標準装備。これに加えて、「Z4 M40i」と「Z4 sDrive30i」には、アンビエントライトとMドアシル・フィニッシャーが標準装備される。

BMW M社としてはM1以来となる専用モデル「XM」の走行シーン。

非公開: M1以来となるBMW M社オリジナルデザインの「BMW XM」は1000Nmに達するPHEVシステムを採用【動画】

2022年、創業50周年を迎えたBMW M社(BMW GmbH)は、同社初となる電動システムを搭載したハイパフォーマンスSAV「BMW XM」を発表した。M1以来となる専用デザインが採用され、4.4リッターV型8気筒ガソリンツインターボエンジンに電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムを搭載する。0-100km/h加速4.3秒、最高速度270km/h(電子リミッター)というスポーツカー顔負けのパフォーマンスを手にしている。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…