目次
Aston Martin Valhalla
4.0リッターV8ツインターボにモーターの組み合わせ
世界限定999台のスーパーカー、アストンマーティン・ヴァルハラが日本に上陸し、東京・青山のアストンマーティンハウスでお披露目された。
ヴァルハラは4.0リッターV8ツインターボとフロントに1基、リヤに1基のモーターを組み合わせるPHVで、204PSのモーターを加えることでシステム出力950PSを発揮するという。EVモードで走行する時はフロントタイヤのみを駆動し、それ以外ではバッテリーの出力は状況に応じて前後に配分され、リヤにすべての出力を送ることも可能だという。
F1のテクノロジーを注入
EV状態での走行は距離15km、最高速度130km/hまでだが、エンジンも作動すると0→100km/h加速はわずか2.6秒、最高速度は330km/hに達するという。ニュルブクリンクでの目標タイムは6分30秒に設定されている。ポルシェ911GT3のタイムが6分59秒台だから、ヴァルハラがいかに速いかがわかるだろう。
F1のテクノロジーを投入して開発されたボディはすべてカーボン製で、サスペンションはプッシュロッド式。ルーフに設けられたエアインテークや巨大なトンネルのようなディフューザーなど、レーシングマシンのテクノロジーをふんだんに採用したヴァルハラ。だがその外観は非常にエレガントで美しく、さすがアストンマーティンの仕事、と思わせる優雅さを漂わせている。
アストン新時代のミッドシップスポーツ
フロントエンジンのラグジュアリークーペを得意としてきたアストンマーティンだが、サーキット専用マシンのヴァルキリー、そしてこのヴァルハラと最近はミッドシップのスーパースポーツを積極的に展開し始めている。
新時代のアストンマーティンを象徴する存在となるヴァルハラは、世界限定で999台生産される。生産開始は2023年で、デリバリーは2024年となる予定だという。