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Porsche 718 Boxster EV
ポルシェ3番目のEVとしてデビューを予定
ポルシェAGを率いるオリバー・ブルーメは2022年3月に、「ポルシェはマカン以外のモデルでも、フル電動モデル攻勢を進めている。2020年代半ばまでに、ミッドエンジンスポーツの718シリーズをフル電動モデルとして投入したい」と、発言した。
基幹車種である911にフル電動パワートレインが搭載されるのは、さらに先になると予想されているが、フル電動718 ボクスター/718 ケイマンは、電動マカンのデビューから1年後、2024年末に2025年モデルとして生産がスタートすると見られている。
現在、ポルシェはドイツのバッテリーメーカー「セルフォース・グループ(Cellforce Group)」と高性能バッテリーを共同開発しており、2024年には量産が可能になる。この高性能バッテリーは、おそらく新型718 ボクスター/718 ケイマンにも間に合いそうだ。
ミッション R コンセプトを思わせるエクステリア
ポルシェは2021年に、電動レーシングコンセプト「ミッション R コンセプト」を発表。この時、すでに次期718 ボクスター/718 ケイマンについて、大きなヒントを忍ばせていた。今回、撮影されたスパイショットは、電動718のスタイリングが、ミッション R コンセプトから大きな影響を受けていることを証明している。
ただ、今回撮影されたプロトタイプは、ボディのほぼ全体にカモフラージュが施されており、現時点では最終的なディテールを判断することはできない。リヤバンパー中央には、フェイクエキゾーストが配置されているが、このモデルにもちろん内燃機関は搭載されていない。
電動全輪駆動レーシングカーとして開発されたミッション R コンセプトは、フロントに434PS、リヤに634PSを発揮する電動モーターを搭載。予選モードでは1088PS、レースモードでは634PSを発揮する。次期718 ボクスター/718 ケイマンの生産仕様もパワフルな全輪駆動仕様に加えて、エントリー仕様の後輪駆動バージョンも用意されると見られている。
早ければ2023年後半にワールドプレミアか
次期718 ボクスター/718 ケイマンは、重量物のバッテリーパックを、前後アクスル間のできるだけ低い位置に搭載する。電動化されるものの、718シリーズのミッドエンジンレイアウトに近い重量配分が実現することになる。
次期718 ボクスター/718 ケイマンのワールドプレミアは2023年後半、あるいは2024年前半になると考えられている。2025年のモデルイヤーとして2024年後半からデリバリーが開始される予定だ。