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FORD MUSTANG DARK HORSE
史上最もパワフルなマスタングに
今回、公開された「マスタング・ホリデー・ディナー」は、7代目マスタングの開発に携わった人々がクリスマスのディナーを楽しみながら、これまで明かされていなかったニューモデルの秘密を語り合っている。
その中で明かされたのは、7代目マスタングのフラッグシップとなる「ダークホース(Dark Horse)」のスペックだ。ダークホースは、サーキット走行に特化したシャシーセッティングに加えて、最高出力506PS、最大トルク566Nmを発揮する5.0リッターV型8気筒自然吸気コヨーテ・エンジンを搭載。シェルビーを除けば、史上最もパワフルなマスタングとなる。
動画内にも登場するマスタングのチーフエンジニア、エド・クレンツは、2024年型マスタングについて次のようにコメントした。
「マスタングは常に限界を押し広げてきました。ダークホースに搭載されるパワーユニットは、史上最高の5.0リッターV8自然吸気エンジンだと断言できます。もちろん、エントリーモデルに搭載される“EcoBoost”もパワーアップしています。すべてのマスタングがより楽しく、直感的にドライブできるようになりました」
最高出力500PSオーバーを実現
フォード・パフォーマンスがモータースポーツにおけるノウハウをフィードバックしたことで、5.0リッターV8コヨーテ・エンジンはさらに磨きがかけられることになった。ついに500PSオーバーを実現し、フォード史上最もパワフルな自然吸気エンジンの称号も手に入れている。
今回のアップデートでは、独自にバランスされたクランクシャフトと鍛造ピストンコンロッドを採用。より高いシリンダー圧とピストン速度に対応することが可能になった。さらに、マスタング ダークホースでは、7500rpmのレッドゾーン付近での長時間走行など、サーキットにおける耐久性を高めるべく、カムシャフトも強化されている。
コヨーテ・エンジンのプログラムスーパーバイザーを務めるスザンヌ・ロビンソンは、今回のアップデートの成果に自信をのぞかせる。
「マスタングのステアリングを握ると、誰もがクルマとの強い結びつきを感じるはずです。だからこそ、私たちはその絆を創ることに全力を注いできました。マスタング ダークホースをドライブした時に感じる素晴らしいレスポンスを誰もが楽しめるよう、私たちはエンジンからできる限りの性能を引き出そうとしているのです」
7代目マスタングは、2023年夏から2024年型として米国で発売。すべてのモデルが、米国・ミシガン州フラットロック工場で製造される。