世界最多販売レーシングカー「ラディカル SR3 XXR」は最高出力235PSを発揮する最新エンジン搭載

世界でもっとも販売されたレーシングカーの最新世代「ラディカル SR3 XXR」のデリバリーは2023年2月

最新パワーユニットに加えて、エアロダイナミクスも大幅に進化した「ラディカル SR3 XXR」がデビューを飾った。
最新パワーユニットに加えて、エアロダイナミクスも大幅に進化した「ラディカル SR3 XXR」がデビューを飾った。
英国に本拠を置くラディカル・モータースポーツが、最新プライベーター向けレーシングカー「SR3 XXR」を発表した。最新第5世代パワーユニットを搭載し、新たにテクニカルパートナーとなったAPレーシング製ブレーキを採用。2023年2月のデリバリーに向けて、オーダー受け付けがスタートしている。

Radical SR3 XXR

ドライバーが求める装備を採用

今回、ジェネレーション5に進化した1.5リッター直列4気筒の搭載に加えて、多くのレーシングドライバーからリクエストのあったピットリミッターが標準装備された。
今回、ジェネレーション5に進化した1.5リッター直列4気筒の搭載に加えて、多くのレーシングドライバーからリクエストのあったピットリミッターが標準装備された。

ラディカル・モータースポーツは、大成功を収めたプロトタイプレーシングカー「SR3」をベースに、様々なアップデートを施した「SR3 XXR」を発表した。

現行SR3は現在、世界12ヵ国で行われているレースシリーズ「ラディカル・カップ・チャンピオンシップ」において半数のエントラントが使用。すでに1500台以上がデリバリーされた実績を持つ。今回、世界中のドライバーに向けて、よりスリリングなトラック体験を提供すべくアップデートされた「SR3 XXR」のオーダーがスタートした。

進化の最大のトピックは、ラディカル・パフォーマンス・エンジンズ(RPE)製新型エンジンの採用だろう。ジェネレーション5に進化した1.5リッター直列4気筒16バルブエンジンは、最高出力235PSを発揮。350PS/tを超えるパワーウエイトレシオを維持したことに加えて、今回からバイオ燃料の使用が可能になった。

また、カスタマーからの要望に応えて、ピットリミッターを標準装備し、ピットイン&アウトにおけるスピード違反の可能性を排除した。ラディカル・モータースポーツのジョー・アンウィルCEOは、SR3 XXRについて次のようにコメントした。

「今回発表したSR3 XXRには『We make racers(レーサーを作り出す)』という、私たちの新たな理念を体現しています。このニューモデルは、ディーラーパートナーや、多くのお客様からの貴重な協力を得て開発されました。例えば、ピットレーンでのスピード違反を抑えるピットリミッターや、暖気時間を大幅に短縮する新冷却システムなど、お客様の声を聞きながら開発されています。これらは、世界で最も愛されているレーシングカーであるSR3を、より楽しんでいただくためのほんの一例です」

LMPからインスパイアされたシャークフィンを導入

エアロダイナミクスも徹底的に精査され、コクピット後方のリヤカウルにLMPマシンを思わせるシャークフィンが採用されている。
エアロダイナミクスも徹底的に精査され、コクピット後方のリヤカウルにLMPマシンを思わせるシャークフィンが採用されている。

LMPマシンからインスパイアされたセンターテールのシャークフィンは、コーナー時の空力的な安定性を実現。また、新デザインの軽量ホイールと高輝度DRLライトも導入された。カーボンファイバー製スプリッターとリヤディフューザーは、耐久性とサーキットでにおけるエアロダイナミクスを向上させることが可能で、オプションで提供される。

パワーユニットの性能向上に合わせて、新たにテクニカルパートナーとなった「APレーシング」との技術提携を活用し、ブレーキシステムもアップグレード。これにより、バネ下重量の低減とペダルフィールを改善し、ブレーキパフォーマンスが大幅に向上している。

ラディカル・カップUKで2度の王座獲得経験を持ち、現在はモータースポーツ開発・研究部門のトップを務めるジェイムズ・ピンカートンは、SR3 XXRについて次のように説明を加えた。

「ラディカル史上最高傑作と言われているSR3のハンドリング性能をベースに、XXRでは多方面から進化させるというアプローチを採りました。お客様の声や、私たちレーシーングドライバーが求めるものをリストアップしたのです。すべてのコンポーネントを精査し、改善点を洗い出しました。この結果、SR10で採用したサイドポッド形状を導入し、エアフローを改善。ドラッグレベルを大幅に低減しています。そして、第五世代に進化したパワーユニットが、進化の主役であることも間違いありません」

SR3 XXRは、ラディカルモータースポーツのグローバルディーラーネットワーク(21ヵ国33店舗)を通じて、現在オーダーが可能。2023年2月から生産をスタートし、2月末からデリバリーされる予定となっている。

プロトタイプレーシングカーを思わせるスワンネックステーを持つ大型リヤウイングが採用されたラディカル「プロジェクト25」。

非公開: ラディカルが世界限定25台のサーキット専用モデル「プロジェクト25」発表を予告

英国に本拠を置くラディカル・モータースポーツは、現在開発中のクローズドコクピット・トラックカー「プロジェクト25」のティザー画像を公開。ラディカルのフラッグシップとして投入される25周年記念モデルは、2023年後半から生産をスタートする。

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