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Bentley Continental GT Convertible HYBRID
現行モデルのエクステリアに追加された充電ポート
ベントレーは、2026年までに全ラインアップをプラグインハイブリッド(PHEV)とBEV化するという意欲的な経営戦略「ビヨンド100」を掲げており、着々と電動モデルのラインアップを充実化させている。
今回、ドイツ・ニュルブルクリンクでテストを行ったGT コンバーチブル ハイブリッドは、充電ポートを隠すことなく、一切カモフラージュが施されていない状態で撮影。GT コンバーチブル ハイブリッド単体でテストを行っていたが、これまでどおり、クーペボディにも同様のパワートレインが搭載されるのは間違いない。
リヤフェンダーに配置された充電ポート以外は、現行モデルと変わらないエクステリアで走行。ベントレーのPHEVシステムは3.0リッターV型6気筒ツインターボエンジンをベースとしており、今回のモデルにも6.0リッターW型12気筒エンジン搭載するGT コンバーチブル スピードとよく似た楕円形エキゾーストパイプが配置されている。
ハイパフォーマンス仕様のパワートレインを搭載か
現時点で、コンチネンタル GT ハイブリッド/コンチネンタル GT コンバーチブル ハイブリッドに搭載されるパワートレインの正式なスペックは明らかになっていない。昨年、登場したベンテイガ Sハイブリッドは、従来の最高出力443PS、最大トルク700Nmから、最高出力は462PSへとパワーアップ。バッテリー容量は13kWhから18kWhに拡大し、EVモードでの最大後続距離は40kmから43kmへと延長している。
一方、フラッグシップサルーンのフライングスパー ハイブリッドは、最高出力544PS、最大トルク750Nmを発揮。18kWh容量のバッテリーを搭載し、EVモードでの最大航続距離は34kmが確保されている。高速グランドツアラーを標榜するコンチネンタル GT/コンチネンタル GT コンバーチブルだけに、フライングスパーに搭載されている、より高出力な仕様が搭載される可能性が高い。
スケジュールの遅延によりデビュー時期は未定
2021年の段階で、ベントレーの技術部門を率いるマティアス・ラーベは、コンチネンタル GTにPHEV仕様の開発が行われていることを示唆していた。カスタマーからはSUVとサルーンに加えて、「クーペ/コンバーチブルにもハイブリッドを」との要望が大きく、デビューは当然の成り行きと言える。ただ、現時点でデビュー時期は明らかになっていない。
ベントレーは、同社初のフルEVを2026年に発売する計画を持っている。これは2025年に導入するという当初の計画から少し遅れている。このスケジュールの遅延は、フォルクスワーゲン・グループが抱えるソフトウェア開発の問題とは無関係だとしているが、PHEVの導入も世界情勢を含めた様々要因を踏まえて決定される。価格に関しては欧州において25万ユーロを超えるプライスタグが付けられることになるだろう。