ポルシェ997型911と初代カイエンにもPCCM Plusが搭載可能に

「997型911と初代カイエンでCarPlay?」ちょっと古いポルシェオーナーは必見の純正インフォテインメントシステム「PCCM/PCCM Plus」

911タイプ997のインストゥルメントパネルに装着された、ポルシェクラシックコミュニケーションマネジメントシステムプラス(PCCM Plus)。
911タイプ997のインストゥルメントパネルに装着された、ポルシェクラシックコミュニケーションマネジメントシステムプラス(PCCM Plus)。
ポルシェ・クラシック(Porsche Classic)は、旧型モデルに最先端のインフォテインメントシステムを搭載可能な「ポルシェクラシックコミュニケーションマネジメントシステム(PCCM)」と「ポルシェクラシックコミュニケーションマネジメントシステムプラス(PCCM Plus)」を展開。今回、PCCM Plusがアップデートされ、997型911と初代カイエンへの搭載が可能になった。

356とカレラGTを除く全ポルシェ車に対応

2020年の「PCCM/PCCM Plus」導入後、タイプ997のオーナーから装着を求める多くの声が届き、今回、PCCM Plusの新仕様が登場することになった。
2020年の「PCCM/PCCM Plus」導入後、タイプ997のオーナーから装着を求める多くの声が届き、今回、PCCM Plusの新仕様が登場することになった。

2020年、ポルシェ・クラシックは、ポルシェのヴィンテージ/モダンクラシック車両用インフォテインメントシステム、「ポルシェクラシックコミュニケーションマネジメントシステム(PCCM)」と「ポルシェクラシックコミュニケーションマネジメントシステムプラス(PCCM Plus)」を発売。高解像度タッチスクリーンを搭載し、Apple CarPlayとAndroid Autoに対応し、ディスプレイを搭載していないモデルでもナビゲーション、音楽や映像などのメディア再生、通話を行うことができるようになった。

3.5インチディスプレイを備えた「PCCM」はFモデルからタイプ993まですべての911モデルと、トランスアクスル車両に対応。7インチディスプレイを採用した「PCCM Plus」は911のタイプ996、ボクスターのタイプ987に対応。今回、PCCM Plusが、911タイプ997と初代カイエンへの搭載が可能になった。

これにより356とカレラGTを除く、ポルシェ・クラシックがサポートするすべての車両に、インフォテインメントシステムの搭載が可能になった。ポルシェ・クラシックのディレクターを務めるウルリケ・ルッツは、今回のPCCM Plusのアップデートについて次のように説明する。

「ポルシェのヒストリックモデルの多くには、現代的なネットワークに対する大きな需要があります。後付け用のインフォテインメントシステム『PCCM/PCCM Plus』の発売後すぐ、997のオーナーから、対応を求める問い合わせがありました。これを受けてPCCM Plusの装着可能モデルの範囲を大幅に拡張したのです」

ベースのインテリアともシームレスに統合

初代カイエンのインスツルメントパネルに装着された、「ポルシェクラシックコミュニケーションマネジメントシステムプラス(PCCM Plus)」。
初代カイエンに搭載された「PCCM Plus」。ヒストリックモデルのインストゥルメントパネルにも、自然に溶け込むデザインが採用されている。

PCCM/PCCM Plusは、室内温度コントロールパネルやプッシュボタンなど、車両に搭載されているコンポーネントのデザインをベースに開発された。そのためヒストリックモデルのインテリアともシームレスに統合。装着後もアンプ、スピーカー、アンテナなどの周辺パーツはこれまで通り使用可能となっている。また、タイプ997ではインストゥルメントクラスター内の「ナビゲーション・ディスプレイ」も引き続きサポートされる。

操作はタッチスクリーンディスプレイに加えて、従来のスイッチを介しても可能。高解像度のタッチスクリーンディスプレイは、目的を簡単に選択できるよう、操作が最適化された。スマートフォン、USB、AUX用のインターフェイスに接続可能な外部メディアボックスも搭載。連絡先へのアクセスを含む電話機能は、Bluetooth経由で利用することができる。

【問い合わせ】
ポルシェコンタクト
TEL0120-846-911

【関連リンク】
・ポルシェジャパン公式サイト

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…