「BMW M3 コンペティション M xDrive ツーリング」が販売開始

最高出力510PSのハイパフォーマンスワゴン「BMW M3 コンペティション M xDrive ツーリング」日本導入

日常域でのユーティリティとスポーツモデルの走行性能を両立した、BMW M3 コンペティション M xDrive ツーリング。
日常域でのユーティリティとスポーツモデルの走行性能を両立した、BMW M3 コンペティション M xDrive ツーリング。
ビー・エム・ダブリューは、高出力3.0リッター直6ツインターボを搭載したハイパフォーマンスワゴン「BMW M3 コンペティション M xDrive ツーリング」の販売を、全国のBMW正規ディーラーにおいて開始した。デリバリーは2023年1月下旬以降を予定している。

BMW M3 Competition M xDrive Touring

「M」を主張する大型キドニーグリル

BMW M3 コンペティション M xDrive ツーリングのエクステリア。
現行M3/M4の特徴となる縦型の大型キドニーグリル。ビッグパワーを誇る3.0リッター直6ツインターボにフレッシュエアを効率的に導くべく、大型エアインテークが採用された。

今回、日本への導入が開始された「M3 コンペティション M xDrive ツーリング」のフロントセクションのデザインは、迫力ある縦型の大型キドニーグリルを配置。水平方向にはダブルバーが導入され、大出力に合わせてエンジンの冷却性能を高めるため、大型エアインテークを採用した。

ボディサイドには、M専用サイドギル、ドアミラー、ダウンフォース性能を向上させるリヤ専用スポイラーを標準装備。Mスポーツ・エキゾーストとディフューザーが組み合わせられ、さらにワイドトレッド化したことで、リヤセクションでもハイパフォーマンス・モデルであることを主張する。

BMW M社(BMW M GmbH)が開発する高性能「Mモデル」には、ふたつのカテゴリーが存在する。ひとつはサーキットでの走行を可能としたMハイパフォーマンス・モデル、もうひとつはサーキットで培われた技術を余すことなく取り入れ走行性能を高めたMパフォーマンス・モデル。「M3 コンペティション M xDrive ツーリング」は、Mハイパフォーマンス・モデルに位置付けられる。

最高出力510PSを発揮する3.0リッター直6ツインターボ

BMW M3 コンペティション M xDrive ツーリングのエクステリア。
搭載されるパワーユニットは、様々なコンポーネントが強化された3.0リッター直列6気筒BMW Mツインパワー・ガソリンターボを搭載。最高出力510PS、最大トルク650Nmというハイスペックを実現した。

パワーユニットは最高出力510PS(375kW)、最大トルク650Nmを発揮する、3.0リッター直列6気筒BMW Mツインパワー・ガソリンターボを搭載。トランスミッションは、ドライブロジック付き8速Mステップトロニックオートマチックを採用し、サーキットか街中まであらゆる局面に対応する。0-100km/h加速はスーパースポーツにも互する3.6秒を実現した。

圧力損失を最小限にし、流体抵抗を低く抑えることでレスポンスを最適化。高効率を実現する吸気ダクト、重量を最適化し高回転まで安定したパワー供給を実現した鍛造ピストン、ダイナミックなレスポンスにより低回転時でも高いトルクを実現するツインターボチャージャーを採用するなど、サーキットで培われた多くの技術が贅沢に導入されている。

ボディ含め、ドライブトレインを構成する各種パーツにはアルミニウムを多用。大幅な軽量化をはかり、運動性能を高めた。足まわりには「Mアダプティブ・サスペンション」を標準装備し、スポーツドライビングだけでなく、市街地での乗り心地向上も実現した。

ハードなサーキット走行を可能とするため、耐熱・耐フェード性能に優れた大径ブレーキディスク、軽量6ポットMコンパウンドブレーキを標準装備。耐摩耗性能や耐熱性能を高めた「Mカーボン・セラミック・ブレーキ」もオプションで用意されている。

あらゆる領域をカバーする「M xDrive」

BMW M3 コンペティション M xDrive ツーリングの走行シーン。
Mモデルのために専用開発された4輪駆動システム「M xDrive」を採用し、ドライビングモードを選択することで、日常域からサーキットまであらゆる領域で最高のドライビングプレジャーを実現した。

駆動系にはMモデル専用4輪駆動システム「M xDrive」を採用。Mモデル専用4輪駆動システム「M xDrive」を介して、3.0リッター直6ツインターボの強大なパワーが路面へと伝達される。

「M xDrive」は、インテリジェント4輪駆動システム「BMW xDrive」と、「アクティブMディファレンシャル」をベースに、専用開発されたマネージメントシステム「ドライビング・ダイナミクス・コントロール」によって制御。車両の安定的な走行をサポートする「DSC(ダイナミッック・スタビリティ・コントロール)」も搭載されており、日常域からサーキット走行まで、あらゆる局面で最高のドライビングプレジャーを実現した。

基本設定の「DSCオン・4WDモード」では、Mモデルらしい俊敏性を存分に発揮。「Mダイナミック・モード(MDM、4WD Sport)」では、リヤアクスルへのトルク配分を増加し、リヤホイールのスリップ許容量を大きくすることで、自由度の高いドライブを楽しむことができる。

さらにDSCオフ時に選択可能な「4WDモード」「4WD Sportモード」「2WDモード」も用意された。「4WDモード」は最もバランスが良いコントロールとトラクションの組み合わせで走行が可能。「4WD Sportモード」ではより高い精度のステアリング特性と力強いトラクションでスポーティな走行が提供される。

熟練したドライバーのために用意された設定が後輪駆動の「2WDモード」。クルマの挙動を制限する制御システムの介入を断ち、ドライバー自らが車両を操作する歓びをダイレクトに味わうことが可能になっている。

ハンズオフ・渋滞運転支援機能を搭載

BMW M3 コンペティション M xDrive ツーリングのインテリア。
BMW M社が開発した「Mハイパフォーマンス・モデル」でありながら、M3 コンペティション M xDrive ツーリングには、ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能が搭載された。

インテリアは、Mスポーツシート、Mロゴ付きドアシル、Mモデル専用デザイン・メーターパネル、M専用ステアリングホイールを採用。よりスポーツ走行を楽しみたいドライバーに向けて、ホールド性に優れた「Mカーボン・バケットシート」もオプションで選ぶことができる。

サーキットでの走行が可能なハイパフォーマンス・モデルでありながら、高性能3眼カメラ&レーダー、高性能プロセッサーによる高い解析能力の最先端運転支援システムを標準装備。高速道路での渋滞時に、ドライバーの運転負荷を軽減し、安全に寄与する運転支援システム「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能」が搭載された。これにより、一定の条件下において、ステアリングから手を離しての走行が可能となっている。

【車両本体価格(税込)】
BMW M3 Competition M xDrive Touring:1398万円

【問い合わせ】
BMW カスタマー・インタラクション・センター
TEL 0120-269-437

【関連リンク】
・BMWオンライン・ストア

「硬派なカーガイを自認するなら素通りできない」BMWアルピナB4グランクーペとBMW M3コンペティションを比較試乗

長きに渡り特別なクルマを求めるエンスージアストの期待に応えてきたアルピナだが、2025年をもって、その商標をBMWに譲渡し、新たなる展開を模索しているという。そのアルピナの最新モデルB4グランクーペを、これもファンの多い硬派路線を貫くM3と比較した。

キーワードで検索する

著者プロフィール

ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…