目次
SUPER SUV
AMD WORK SHOP
美しき日英の融合
ランドローバーを中心としたコーチビルダーとして活動するAMDワークショップ渾身の一作が、ここに登場したアルティメイト7という名のディフェンダーだ。英国ブランドにしてファッションハウスと掲げるカーンデザインのワイドトラックボディキットを装着し、その上でAMDオリジナルパーツを組み合わせて独創的な世界を紡ぎ出した。ホイールはオリジナル「Rial-Five」で、9.0J×20インチという大人っぽいサイズ感を持つ。AMDワークショップのグループであるブリティッシュレーベルではあらゆるコーディネートの相談に乗ってくれる。
BESPOKES TOKYO
エリザベス女王が愛したレンジローバー
色鮮やかなツートーンが特徴的なレンジローバーSVオートバイオグラフィー。エリザベス女王が愛したレンジローバーをテーマにしたロイヤルエディションで、この色味は「DAMSON×MOONBEAM」という。内外装の仕立てに定評があり、オーダーメイドを持って理想像を提供するビスポーク・トーキョーが仕上げたものだ。色味だけでなく、SVオートバイオグラフィーキットというエアロパーツが盛り込まれ、ブリティッシュレーベル「タービン10」ホイール(9.0J×22インチ)を装着。シートやマット、ドアトリムなども特別に仕立てられていた。
LEXUS
上品なまま、一層パワフルに
レクサス初のEV専用モデル「RZ」をベースにしながら、車両前後に150kWの高出力モーターを搭載することでよりパワフルに仕立てたRZスポーツコンセプトが登場した。高出力なパワートレインだけでなく専用エアロパーツや35mmのローダウンサスペンション、4座フルバケットシートが装着されるなどスポーツカー仕立て。かねてよりRZの開発に携わってきた佐々木雅弘選手が監修したモデルである。ボディカラーは濁りのない純白をベースに光を纏うことで繊細に輝く質感を追求した「HAKUGIN」。スポーティながらレクサスらしいエレガントさも含ませている。
WORK
LX600をよりゴージャスにスポーティに
マルチピースホイールを武器とするワークホイールは毎年のように新作を送り出す。今年、ワールドプラチナム(Rowen)のプラチナムボディキットが装着された威風堂々たるレクサスLX600には、1月13日に発売されたばかりという「LS VAJRA(バサラ)-SUV-」が投入された。バサラとはサンスクリット語でダイヤモンドの意味である。その名前を示すかのように、鍛造ディスクに対して全方位的に輝きを持たせるバサラカットが入る。立体感のある造形とディープリム、そして24インチというサイズ感が相まって、唯一無二のLX600に仕上がっていた。
AZZURRE MOTORING
AZR流のSUVコーディネート
Gクラスとエスカレードが並ぶ姿こそ、まさにアズールモータリングの活動を体現するようだ。GクラスはAZR ZERO DESIGN G 63と呼ばれるもので、色鮮やかなブルーとカーボンが際立つ。エアロパーツはスポーツ路線で、そこにグリルバーやオフロードタイヤなどを組み合わせてタフな装いも同居させている。対してエスカレードはエレガント路線。こちらもZERO DESIGNのエアローパーツをまとい、ホイールは圧巻の26インチ。こちらはオフロードシーンというよりも、アメリカ西海岸をサラリと流すのが似合いそうなコーディネートだった。
TWS
大型、高重量化時代を受け止める
ブラバスが仕立てたAMG G 63を持ってTWSは新作ホイールを公開した。その名も「TWS Exlete 310M Exe Mono」。前後とも10.5J×23インチで、タイヤサイズも305/35R23というサイズ設定だ。Exlete(エクスリート)は普遍的で洗練されたデザインを持つのがひとつの特徴だが、それは同じく普遍的なGクラスのスタイリングにマッチする。23インチというサイズ感に示されるように、急速に進んだホイール大口径化時代を見据えたバリエーション拡大である。いかにクルマが大型、高重量化してもTWSにはそれを受け止める“強さ”が宿る。
Liberty Walk
LX600を自由に染める
スーパースポーツのイメージが色濃いリバティーウォークながら、最近はSUVにも積極的な姿勢を示す。昨年のSEMAショーに登場したランボルギーニ・ウルスに加え、東京オートサロンではレクサスLX600が登場した。カーボン製にして3つのダクトを配したボンネット、同じくカーボン製のホイールアーチエクステンション、そしてAMEホイールなどで構築されたものである。既存のリバティーウォーク像から見るとシンプルな構成ながら、カーボン素地を含めてすべて黒基調でまとめられたLX600はコワモテで、唯一無二の存在感を放っていた。
AG Luxury
もっとも贅沢に、もっとも華やかに
深みのあるインペリアルジェイドという色味を持つマンソリー・カリナン。「COAST LINE」と呼ばれるボディキットが装着されている。“海岸線”という意味合いを持つボディキットらしく、アメリカ西海岸を流すのが似合いそうな雰囲気なのは、足もとのホイールに依るところも大きい。「AG Luxury AGL73」ホイールが組み合わされているからだ。流行りのディッシュタイプをポリッシュ仕上げで、サイズも圧巻の24インチである。ヨーロピアンチューナー×アメリカン鍛造ホイールというコーディネートに長けたボンドカーズの手腕が光る1台だ。
EURO
気取らず自然体のハイセンス
メルセデスのカスタムに長けたユーロが提案するのはクリーンなAMG G 63だった。フロントバンパーガードにナイトパッケージなどメルセデス純正オプションパーツで固めつつ、ボディカラーはラッピングによってマットホワイトに。加えてH&Rのスプリングで足まわりを調整している。そうした中でクルマを支えるホイールにも注目したい。TWS製にしてユーロの専売モデルとなる「110M EXE LIMITED」が装着されている。サイズは前後ともに10.0J×22インチ。純正部品を含めて気軽に取り入れられることから、Gクラスカスタムのいい参考例だと思える。
BARTBAR
ジャパンメイドで彩る、Gカスタムの急先鋒
メルセデスの新車、中古車販売、そしてカスタムカー製作において35年以上の歴史を持つのがバルトベーアだ。その真骨頂を味わえるようなAMG G 63がお目見えした。WALDのフルエアロにバルトベーアオリジナルのエキゾーストシステム、サスペンションキット、そしてTWSの新作ホイール「TWS Exlete 310M Exe Mono」など。マグノライトブラックのボディに内包されるのは、すべてメイド・イン・ジャパンのブランドによるコーディネートだった。だからこそ存分に高品質で個性的。Gクラスカスタムの定番にして、ジャパンメイドの最高峰がここにあった。
REPORT/中三川大地(Daichi NAKAMIGAWA)、上之園真以(Mai AGENOSONO)
PHOTO/白谷 賢(Ken SHIRATANI)、平野 陽(Akio HIRANO)、土屋勇人(Hayato TSUCHIYA)、山本佳吾(Keigo YAMAMOTO)
MAGAZINE/GENROQ 2023年3月号