スイス組のランチア フルビアがヒストリックモンテで勝利

「往年の名車が走るラリー・モンテカルロ・ヒストリック」25回記念大会を制したのはランチア フルビア ラリー1.3S【動画】

1983年までにモンテカルロに参加したラリーカーによって争われる「ラリー・モンテカルロ・ヒストリック」をランチア フルビア クーペが制した。
1983年までにモンテカルロに参加したラリーカーによって争われる「ラリー・モンテカルロ・ヒストリック」をランチア フルビア クーペが制した。
2023年の「ラリー・モンテカルロ・ヒストリック(Rallye Monte Carlo Historique)」が、1月27日から2月1日にかけてモナコを拠点に開催され、スイスのクラウディオ・エンツがドライブした1970年型ランチア フルビア クーペ ラリー1.3Sが優勝を飾った。

Lancia Fulvia Coupe Rallye 1.3 S

スイス人コンビが第25回記念大会を制覇

スイスのクラウディオ・エンツがドライブした、1970年型ランチア フルビア クーペ ラリー1.3S。
世界屈指の人気を誇るヒストリックラリー「ラリー・モンテカルロ・ヒストリック」の第25回記念大会をクラウディオ・エンツとクリスティーナ・ゼーバーガーのランチア フルビアが勝利を飾った。

第25回の記念イベントとして開催された2023年の「ラリー・モンテカルロ・ヒストリック」は、世界中から200台ものヒストリックラリーカーが参戦。フレンチアルプスを舞台に行われた屈指の人気ヒストリックイベントを制したのは、スイスのクラウディオ・エンツとクリスティーナ・ゼーバーガーが持ち込んだ、1970年型ランチア フルビア クーペ ラリー1.3Sだった。

1970年代から1980年代にかけて、フルビア、ストラトス、ラリー 037、デルタS4、グループAデルタで世界ラリー選手権(WRC)を席巻したランチアは、ドライバーズ選手権とマニュファクチャラーズ選手権を合わせて、15もの世界タイトルを獲得した歴史を持つ。今回の勝利で、あらためてラリーにおけるランチアの輝かしい歴史をアピールすることになった。

1960年代からラリーで活躍したフルビア

スイスのクラウディオ・エンツがドライブした、1970年型ランチア フルビア クーペ ラリー1.3S。
多くの勝利やタイトルを積み上げ、ラリーで栄光の歴史を持つランチア。その起点となったのが1965年から投入されたフルビア クーペだった。

1965年のジュネーブ・モーターショーでデビューを飾ったフルビア クーペは、モーターボートのデザインからインスピレーションを得たフロンマスクと、シャープなテールカットを持つコンパクトな2ドアクーペ。ラリーデビューはWRCスタート前の1965年ツール・ド・コルス。1972年にはランチアで数多くの勝利を刻んだサンドロ・ムナーリがフルビア HF 1600をドライブし、ラリーモンテカルロを制している。

ラリー・モンテカルロ・ヒストリックは、1983年までに少なくとも1回はラリーモンテカルロに参戦した経験を持つ車両のエントリーが認められている。ランチアは、個人が所有する19台のラリーカーが参加。オスロ、ロンドン、バートホンバーグ、ランス、そしてランチア ラリー037が展示されたトリノと、様々な都市を起点に伝統的なコンセントレーションランが行われ、モナコに集結した200台のラリーカーによる華やかな競技が開催されたという。

ラリー・モンテカルロ・ヒストリックを動画でチェック!

今回、トリノで7年ぶりに行われた「ラリー・モンテカルロ・ヒストリック」のスタートには、037ラリーと共にルカ・ナポリターノCEOが登場。ランチアの復活をアピールした。

「1983年モンテカルロ優勝から40年なので」ラリー・モンテカルロ・ヒストリックに「ランチア ラリー037」降臨

1983年の世界ラリー選手権(WRC)ラリー・モンテカルロでの優勝から40周年を記念して、ランチアが当時の優勝マシンであるラリー037を「ラリー・モンテカルロ・ヒストリック(Rallye Monte Carlo Historique)」のスタートセレモニーで展示した。

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ゲンロクWeb編集部

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