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技術部門トップを新CEOに指名
アウトモビリ・ピニンファリーナの親会社マヒンドラ&マヒンドラは、昨年までCEOを務めていたペール・スヴァンテッソンの後任としてデラッチャを指名。フル電動ハイパースポーツ「バッティスタ」の製造が2022年7月からスタートし、販売が軌道に乗ったことを受けて、スヴァンテッソンはピニンファリーナを退社するという。
経験豊富なエンジニアのデラッチャは、これまでフェラーリやマセラティで要職を務めた後、2018年にアウトモビリ・ピニンファリーナへと入社。新たに自動車製造へと乗り出したピニンファリーナの技術部門を率い、バッティスタの開発を成功に導いてる。今回のCEO就任を受けて、デラッチャは次のようなコメントを発表した。
「アウトモビリ・ピニンファリーナを次の段階へと導く機会を得たことに、大変感謝しています。イタリア人として、ピニンファリーナが手がけてきた多くの作品は、私に様々なインスピレーションを与えてくれました。バッティスタは、この尊敬すべきブランドの創始者に敬意を表して名付けられています。その開発成功を通して、才能豊かな技術チームを率いることができたのは、私に与えられた特権だったと言えるでしょう」
更なる飛躍を狙うアウトモビリ・ピニンファリーナ
親会社のマヒンドラ&マヒンドラは、製品・開発部門の責任者として、バッティスタ開発を指揮してきたデラッチャの功績を高く評価。彼はまた、バッティスタに続く新たな高級電動モデルの開発にも道筋をつけている。マヒンドラ&マヒンドラのヨーロッパにおける自動車ビジネス担当CEOのグルプラタップ・ボパライは、デラッチャのCEO就任について次のようにコメントした。
「パオロ・デラッチャがアウトモビリ・ピニンファリーナのCEOに就任したことを、大変うれしく思います。パオロは、画期的なバッティスタの技術プログラムを、コンセプトから納車まで指揮してきた実績を持っています。すでにバッティスタは、世界中で数々の賞を獲得し、高い評価を得ることもできました。今後、彼の指揮下で、アウトモビリ・ピニンファリーナが計り知れない可能性を発揮するのを楽しみにしています」
「また、近年の厳しい世界情勢のもとでアウトモビリ・ピニンファリーナを率いてきたペール・スヴァンテッソンにも感謝します。バッティスタの成功は、ペールの献身的な仕事ぶりと、優秀なチームを率いたリーダーシップがあったからこそです」