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2人乗りと4人乗りの違いが全長に反映
FRレイアウトを採用する2車だが、フェアレディZは2人乗り、RCは後部座席を備えた4人乗りという違いが、そのディメンションに反映されている。後席乗員にもスペースを確保するべく、RCは全長で420mm、ホイールベースも180mmフェアレディZより長い。
全幅はほとんど変わらないが、全高はRCが80mmも高くなっており、十分な室内スペースを確保。見た目においては、フェアレディZの方がスポーティな印象だ。
では、スポーツカーの肝ともいえる重量はどうだろうか。ともに6気筒エンジンを搭載するモデル同士で比較しても、フェアレディZが70~100kg軽い。さらに、フェアレディZの6速マニュアルモデルだとさらに軽くなるため、その差は最大で130kgにもなる。
日産フェアレディZ Version ST(9速AT)
全長4380×全幅1845×全高1315mm
ホイールベース2550mm
車両重量=1620kg
レクサスRC350“F SPORT”
全長4700×全幅1840×全高1395mm
ホイールベース2730mm
車両重量=1700kg
両車リヤがワイドトレッド
両車とも、装着されるタイヤは標準グレードが18インチで、スポーツグレードになると19インチへとアップされる。19インチタイヤ装着車の場合、FR車らしくリヤの方がワイドトレッドになっている点も同じだ。
しかし、フェアレディZはよりワイドトレッドのタイヤを選択しているのが両車の違いで、スポーツ性能をより重視していることをうかがわせる。
日産フェアレディZ Version ST
タイヤサイズ=前255/40R19 後275/35R19
トレッド(前/後)=1555/1565mm
レクサスRC350“F SPORT”
タイヤサイズ=前235/40R19 後265/35R19
トレッド(前/後)=1580/1570mm
405PSの圧倒的パワーを誇る新型フェアレディZ
直4ターボ、直4+モーターのハイブリッド、そしてV6という3種類のエンジンをラインナップするRC。これに対してフェアレディZにはV6ターボ1種類のみが設定されている。
今回はスペック的に近いV6エンジン同士を比べてみたが、その差は歴然。排気量はRCが0.5リッター上回るが、ターボとNAという違いも大きく、最高出力にしてフェアレディZが87PS、最大トルクも95Nmの大差を付けている。
ただ、これはそれぞれのキャラクターの違いを考えれば当然とも言える。RCは高級ブランドであるレクサスらしい落ち着き感を重視したモデルであり、よりスポーティな性能を求める場合は、「RC F」という選択肢も用意されている。また、ハイブリッドモデルの「RC300h」を選べば、WLTC燃費17.7km/リットルという圧倒的な環境性能を得ることも可能。これは、フェアレディZより7.5km/リットル以上優れた数値であり、RCの魅力のひとつにもなっている。
日産フェアレディZ Version ST
エンジン形式=V型6気筒ターボ
排気量=2997cc
最高出力=405PS/6400rpm
最大トルク=475Nm/1600-5600rpm
WLTC燃費=10.2km/リットル
トランスミッション=9速AT
レクサスRC350“F SPORT”
エンジン形式=V型6気筒
排気量=3456cc
最高出力=318PS/6600rpm
最大トルク=380Nm/4800rpm
WLTC燃費=10.6km/リットル
トランスミッション=8速AT