3代目ルノー カングーは2種類のエンジンで日本導入

「全長が210mm伸びてさらに使える荷室に」充実装備の新型「ルノー カングー」日本導入

フルモデルチェンジを果たした、新型ルノー カングーのエクステリア。
フルモデルチェンジを果たした、新型ルノー カングーのエクステリア。
ルノー・ジャポンは、広大な室内空間と豊富なユーティリティ、ひと目でカングーとわかるデザインが特徴の新型「ルノー カングー」の導入をスタートする。3代目カングーは、さらに拡大された室内空間、2種類のパワートレイン、先進の運転・駐車支援システムを導入。「もっと遊べる空間」へと大きく進化した新型カングーは、3月2日から、全国のルノー正規販売店で販売をスタートする。

Renault Kangoo

大幅に拡大した室内空間

フルモデルチェンジを果たした、新型ルノー カングーのエクステリア。
全長が210mmも伸びたことで、室内空間に加えてラゲッジスペースも大幅に拡大。リヤシートを倒した状態では、先代モデルから132リットル増加となる2800リットルの荷室が確保された。

フルモデルチェンジを果たした新型カングーは、これまでの「LUDOSPACE=(ルドスパス:遊びの空間)」のコンセプトは変わらずに、「もっと遊べる空間」へと、大きな進化を遂げた。全長が210mm伸びたことで室内空間が広くなり、荷室容量は前モデル比で115リットル増加となる775リットルを確保。リヤシートを倒した状態では132リットル増加の2800リットルと、より多くの荷物を積めるだけでなく、使い方の幅も大きく広がった。

カングーのアイコンとも言える「ダブルバックドア」は、新型でも変わらず装備。エクステリアデザインの大きな特徴となるバンパーはボディ同色に加えて、ブラックバンパーも設定された(クレアティフ)。ダブルバックドアとブラックバンパーを組み合わせた仕様は、日本に向けて特別に製造されるモデルとなる。

搭載されるパワーユニットは、新たに1.3リッター直列4気筒直噴ガソリンターボと 1.5リッター直列4気筒ディーゼルターボをラインナップ。どちらのエンジンもトランスミッションは高効率電子制御7速DCT(7EDC)が組み合わせられる。

ドライブを安心して楽しめるよう「アダプティブ・クルーズコントロール」「レーンセンタリングアシスト」「アクティブ・エマージェンシー・ブレーキ」、そして日本導入モデルでは初となる「エマージェンシー・レーンキープ・アシスト」「ブラインドスポット・インターベンション」など、先進の運転・駐車支援システムが数多く採用された。

ハンズフリーカードキー、視認性に優れる7インチ・デジタルインストゥルメントパネル(インテンス/クレアティフ)、8インチ・マルチメディア「EASY KINK」(イージーリンク:スマートフォン用ミラーリング機能)、2ゾーンオートエアコン、後席エアダクト、室内の静粛性の向上など、新型カングーにはパッセンジャー全員が快適で楽しい時間を過ごせるよう、多くの快適装備が導入されている。

ひと目でカングーとわかるエクステリア

フルモデルチェンジを果たした、新型ルノー カングーのエクステリア。
最新のルノー・デザインである「Cシェイプ・シグネチャー」を採用しながらも、ひと目で「カングー」と分かるエクステリアデザインが与えられている。日本仕様には人気のダブルバックドアが導入される(写真は欧州仕様のハッチゲート)

新型カングーは、ひと目でカングーとわかる親しみのある個性はそのままに、先進のエッセンスを採り入れたデザインへと生まれ変わった。フロントガラスを寝かせて流線形となったフォルムは、空気抵抗を低減させるとともにダイナミックさを感じさせる要素。ボンネットに入れられたリブやワイドなショルダーラインなど、抑揚のあるボディラインが、エクステリアデザインに力強さを与えている。

最新ルノー・デザインを象徴するフルLEDヘッドライトと、Cシェイプ・シグネチャーのデイタイムランプが装備されたフロントセクションは、クロームで縁取られたフロントグリルによって上質感がアップ。フロントバンパー両端に装備されたエアディフレクターは、フロントホイールが発生させるエアフローの乱れを抑えることで、空気抵抗を減らす効果を持つ。これにより燃費性能が大幅に向上した。

ボディ同色バンパー仕様「インテンス」と、人気の高い黒バンパー仕様「クレアティフ」「ゼン」「プルミエール エディション」から、好みのエクステリアデザインの選択が可能。リヤセクションはダブルバックドアを採用し、カングーらしさをアピールする。また、フロントと同様にテールランプにも、Cシェイプ・シグネチャーが採り入れられている。

使い勝手が大幅に向上したインテリア

フルモデルチェンジを果たした、新型ルノー カングーのインテリア。
全長アップの恩恵を受けた室内空間。フロントシートは、ひと回りサイズを拡大し、サポート性が向上。リヤシートは3座独立タイプが配されている。

インテリアは、フランス流の実用性と使い勝手の良さが融合したデザインと、パッセンジャー全員が快適で楽しい時間が過ごせるよう工夫された装備が特徴となる。形状が見直されたフロントシートはひと回り大きくなり、サポート性が向上。3座独立タイプで6:4分割式のリヤシートには、大人3名がしっかりと乗車することができる。

水平基調のデザインとなったダッシュボードは、ブラッシュアルミ調とダークグレー塗装パネル、各部に配されたクロームパーツにより、上質感が高められた。本革ステアリングホイールは、マットクローム・フィニッシャーで装飾され、ステアリングホイール両側には先進の運転・駐車支援システムの操作スイッチや、メーター表示の切り替えなどのコマンドスイッチが配置されている。

メーターパネルは7インチ・デジタル・インストゥルメントパネル(インテンス、クレアティフ、プルミエール エディション) となり、先進感と視認性の良さが確保された。新たに採用された8インチ・マルチメディア・イージーリンクは、スマートフォン・ミラーリング機能を装備。スマートフォンをUSB ポートに接続すれば「Apple CarPlay」や「Android Auto」を介して、8インチ・マル チメディア・イージーリンク上で、スマートフォン内の各種アプリが利用できる。

スマートフォン内のナビゲーション機能、音楽再生、通話機能などが使用でき、Siri や Google アシスタントを利用して、音声入力での 操作も可能となっている。また後退時には、バックカメラの映像が表示される。このイージーリンクを介して、車両の各種設定、オーディオ操作、外部機器との接続設定などが行える。

ガソリンとディーゼルをラインナップ

パワーユニットは1.3リッター直列4気筒ガソリンターボと、1.5リッター直列4気筒直噴ディーゼルターボの2種類をラインアップする。
パワーユニットは1.3リッター直列4気筒ガソリンターボと、1.5リッター直列4気筒直噴ディーゼルターボの2種類をラインアップする。

新型カングーは、好みと用途に応じて、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンから、パワーユニットを選ぶことができる。

1.3リッター直列4気筒16バルブ直噴ガソリンターボエンジンは、ルノー・日産・三菱アライアンスと、ダイムラーにより共同開発された先進のガソリンターボ。最高出力131PS・最大トルク240Nmを発揮し、力強さと効率の高さを兼ね備えている。

市街地の走行時など低回転域ではスムーズなレスポンス、高速道路での加速の際はパワフルなトルクで、余裕のある走りを提供。トライアングル形状のシリンダーヘッド内に、250バールの高圧力で燃料を直接噴射することで、燃焼の効率化を確保。シリンダー内には特殊なコーティングを施し、摩擦を低減するなど、いくつもの燃費向上のための技術が採用され、燃費は15.3km/L(WLTCモード)を実現している。

コモンレール式1.5リッター直列4気筒直噴ディーゼルターボエンジンは、最高出力116PS、最大トルク270Nmを発揮。ガソリンエンジンと比較し、最大トルクは30Nm高く、ディーゼルエンジンならではの低回転域からの高トルクと高出力が、スムーズなレスポンスを実現した。NOx(窒素酸化物)を約90%除去し、環境に優しい先進のクリーンディーゼルの燃費は、17.3km/リットル(WLTCモード)が確保されている。

どちらのエンジンも、組み合わされるトランスミッションは、湿式デュアルクラッチを備えた電子制御7速DCT(7EDC)。このトランスミッションは、高効率でダイレクト感あふれる走りが特徴となる。

【車両本体価格(税込)】
1.3リッター直列4気筒直噴ガソリン
カングー インテンス:395万円
カングー クレアティフ:395万円
カングー ゼン(受注生産):384万円
カングー プルミエール エディション(特別仕様車):400万5000円

1.5リッター直列4気筒ディーゼル
カングー インテンス:419万円
カングー クレアティフ:419万円
カングー プルミエール エディション(特別仕様車):424万5000円

【問い合わせ】
ルノーコール
TEL0120-676-365

【関連リンク】
ルノー・ジャポン公式サイト

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ゲンロクWeb編集部

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