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パワートレインはマイナーチェンジ前と同じ
メルセデス・ベンツが、スポーツコンパクトハッチバック「Aクラス」とプレミアムコンパクトセダン「Aクラスセダン」のマイナーチェンジモデルを発表した。エクステリアとインテリアに最新のメルセデスデザインを採用するとともに、Cセグ初のMBUX ARナビなどを一部グレードで標準装備するという。さらにアダプティブハイビームアシストを標準装備することで安全性や快適性を高めた。
導入されるグレードは「A180」「A200d」がハッチバックとセダンにそれぞれ用意され、4グレードとなる。「A180」に搭載されるパワートレインはM282型1331cc直4ガソリンターボ(最高出力136PS、最大トルク200Nm)が、「A200d」にはOM654型1949cc直4ディーゼルターボエンジン(最高出力150PS、最大トルク320Nm)がそれぞれ搭載され、トランスミッションはA180が7速DCT、A200dが8速DCTが組み合わされるのはマイナーチェンジ前と変わらない。欧州で導入された48VシステムのMHEVモデルは日本には導入されなかった。PHEVモデルはBEVモデルに注力するため廃止されたという。
今回の話題は内外装がブラッシュアップされたことだ。エクステリアはシャープな印象を与える水平基調のヘッドライトや、ボンネットにパワードームと呼ばれる膨らみを備え、サメの尖った鼻先を想わせる前傾したフロントエンドによりシャープさを強調したと謳う。
変更点は主にデザインとMBUX
インテリアは新世代ステアリングホイールを採用するなどアップデートが図られている。また、従来はステアリングホイールにかかるトルクで判定していたACC使用時のハンズオフ検知を、静電容量式センサーを採用することで、ステアリングを握っているにもかかわらず警告が出ることがなくなるようにした。他にもジェットエンジンを模したエアコン吹き出し口のデザインが洗練され、センターコンソールのタッチパッドが廃止された。タッチパッドはカスタマーから、使い勝手が良くないとの評価を得ていたという。
さらに対話型インフォテインメント システム「MBUX」がSクラスと同等の最新世代にアップデートされたことや、安全性や快適性を高めるアダプティブハイビームアシストを全モデルに標準装備したこともトピックだ。Cセグ初のMBUX ARナビはA 200 dに標準装備(A 180ではオプション)するという。
遅れて今春AMGモデルも追加導入されるとのことなので、スポーティな走りを望むなら、少し待つ必要があるだろう。