ステランティス・グループ、イタリアでも大型BEVを製造

「マセラティに続きアルファロメオもまもなく?」ステランティスのイタリア・カッシーノ工場でBEV生産ライン追加

アルファロメオ ジュリアやマセラティ グレカーレを製造するカッシーノ工場において、プレミアムフル電動モデルが製造される。
アルファロメオ ジュリアやマセラティ グレカーレを製造するカッシーノ工場において、プレミアムフル電動モデルが製造される。
ステランティス・グループは、イタリア・カッシーノ工場で、アルファロメオとマセラティのプレミアム・フル電動モデルを生産すると発表した。1972年に設立されたカッシーノ工場では、ステランティスの大型BEV用プラットフォーム「STLA Large」ベースの車両が製造される。

「STLA Large」ベースのプレミアムEVを製造

ステランティス・グループが開発した「STLA Large」プラットフォームをベースに、アルファロメオとマセラティ用プレミアムBEVga製造される。
ステランティス・グループが開発した「STLA Large」プラットフォームをベースに、アルファロメオとマセラティ用プレミアムBEVga製造される。

ローマとナポリの中間に位置するカッシーノ工場が設立されたのは1972年。現在は、アルファロメオとマセラティのプレミアム車両を製造中だが、今回の決定を受けて、「STLA Large」プラットフォームをベースに開発された大型フル電動モデルの製造ラインが追加されることになる。

今回の発表は、ステランティスのカルロス・タバレスCEOが、アルファロメオ ジュリア、ステルヴィオ、マセラティ グレカーレを生産中のカッシーノ工場を訪問した、3月9日に行われた。

「カッシーノ工場は、技術革新の豊かな歴史を持ったファクトリーです。ステランティスが『STLA』プラットフォームをベースに開発したフル電動モデルは、最先端の機能と性能を持ち、ドライビングエクスペリエンスに革命をもたらす存在となっています。私たちは、カッシーノ工場において、熟練した労働者と現場責任者たちが、大胆なコストと品質に関する目標を達成してくれると信じています」と、タバレスCEOはコメント。

省エネ・省資源も重視した環境型ファクトリー

アルファロメオ ジュリアやマセラティ グレカーレを製造するカッシーノ工場において、プレミアムフル電動モデルが製造される。
1972年にアルファロメオの組み立て工場として設立されたカッシーノ工場。最新の組み立てロボット1200機以上が導入されている他、2017年から大胆な環境プログラムを導入しており、省エネ・省資源も実現している。

カッシーノ工場は、「STLA Large」プラットフォームをベースに開発されたフル電動モデルを生産するステランティス・グループの工場としては、カナダのウィンザー組立工場に次いで2番目となる。

イタリア中南部のピエディモンテ・サン・ジェルマーノにあるカッシーノ工場は、1200機以上のロボットを導入。プレス加工、メッキ、塗装、プラスチック部品加工を含む、高度な自動化を実現。また、同工場では省エネ・省資源を重視しており、2017年以降、水の使用量を半分に減らし、駐車場に設置したソーラーパネルによる太陽エネルギーも導入している。

「STLA Large」プラットフォームは、ステランティス・グループの電動化計画を支える、BEVを中心とした柔軟性の高い4種類の自動車用アーキテクチャのひとつ。「STLA Large」プラットフォームは、アルファロメオやマセラティだけでなく、プジョー&シトロエン、クライスラーといったブランドの大型車両のベースとなる。これらのBEVはモジュラー式のバッテリーやモーターを組み合わせることで、最大800kmの航続距離を実現するよう設計されている。

ステランティス・グループは、2025年までに300億ユーロ以上を電動化とソフトウェアに投資。クラス最高レベルの急速充電機能など、カスタマーの要望に応えるBEVを提供する。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…