「メルセデスAMG A 35 4MATIC/A 45 S 4MATIC+」の日本導入スタート

「Aクラス待望のAMGモデル」日本導入「メルセデスAMG A 45 S 4MATIC+」は最高出力421PS

メルセデス・ベンツAクラスのラインナップに、トップパフォーマンスモデルの「メルセデス AMG」モデルが追加された。
メルセデス・ベンツAクラスのラインナップに、トップパフォーマンスモデルの「メルセデス AMG」モデルが追加された。
メルセデス・ベンツは、Aクラスにスポーツモデル「メルセデスAMG A 35 4MATIC」と「メルセデスAMG A 45 S 4MATIC+」、Aクラスセダンに「メルセデス AMG A 35 4MATIC セダン」を追加。全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて、発売をスタートした。

Mercedes-AMG AMG A 45 S 4MATIC+

Aクラスをベースに内外装を刷新

メルセデス・ベンツのエントリーモデルAクラスは、5ドアハチバックと4ドアセダンをラインアップ。今回、ハイパフォーマンス仕様として、コンパクトなボディをベースに、内外装が刷新された。
メルセデス・ベンツのエントリーモデルAクラスは、5ドアハチバックと4ドアセダンをラインナップ。今回、ハイパフォーマンス仕様として、コンパクトなボディをベースに、内外装が刷新された。

Aクラスは、ワイド&ローのプロポーションとアグレッシブで若々しいスタイリングに メルセデス・ベンツの先進技術を注ぎ込むことで高い快適性を持つ、スポーツコンパクトモデルだ。Aクラスセダンは、AクラスやBクラスなどに使用している最新の前輪駆動シャシーをベースにした、プレミアムコンパクトセダンである。セダンのフォーマルさと、 Aクラスの持つ若々しいイメージを融合させたモデルで、狭い街中であっても持て余すことがない、コンパクトなボディサイズが特長となる。

フロントセクションは、縦ルーバーをあしらったAMG専用フロントグリルを採用(A 35 4MATIC)。さらに、新デザインのボンネットエンブレムを採用し、 サメの尖った鼻先を想わせる前傾したフロントエンドによりシャープさを強調。ここにシャープな印象を与える水平基調のヘッドライトデザインが組み合わせられた。リヤセクションは、スポーティかつ安定感のあるリアビューを演出する、新デザインのリヤディフューザーを導入。 LEDリヤコンビネーションランプのデザインを水平基調とすることで、よりシャープな印象を実現した。

「A 35 4MATIC」と「A 45 S 4 MATIC+」共にホイールデザインを刷新。足元をスポーティに演出するアルミホイールを採用した。「A 35 4MATIC」には 18インチAMG10スポーク・アルミホイール、「A 45 S 4MATIC+」には、19インチAMG5ツインスポーク・アルミホイールを装着。また、エクステリアカラーに新色の「ローズゴールド」が追加された。両モデルとも、対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」や充実した安全運転支援システムを採用するなど、多くの機能を採り入れている。

新型「A 35 4MATIC」と「A 45 S 4MATIC+」は、内外装のデザインを刷新した。ナビゲーションシステムをSクラス等に採用している最新世代にアップデートし、「MBUX ARナビゲーション」と「アドバンスドサウンドシステム」などを標準装備。さらに「A 35 4MATIC」には48VシステムとBSG(ベルトドリブン・スタータージェネレーター) を搭載することで、効率性、快適性、高性能化を同時に実現している。

A 35 4MATICをマイルドハイブリッド化

AクラスとAクラス セダンに設定される「A 35 4MATIC」には、2.0リッター直列4気筒ターボエンジン「M260」にマイルドハイブリッドシステムが組み合わせられた。
AクラスとAクラス セダンに設定される「A 35 4MATIC」には、2.0リッター直列4気筒ターボエンジン「M260」にマイルドハイブリッドシステムが組み合わせられた。

「A 35 4MATIC」には、最高出力306PS(225kW)、最大トルク400Nmを発揮する2.0リッター直列4気筒ターボエンジン「M260」を搭載。低回転域での力強く、自然なレスポンスと、中高回転域での伸びやかな加速感を両立させるため、ツインカムトロニック・スクロール・ターボチャージャーや可変バルブリフトシステム「CAMTRONIC」を採用した。

今回の改良にあたり、ベルトを介してクランクシャフトと接続される、スターターとジェネレーターを兼ねるモーター「BSG」と「48V 電気システム」を導入。回生ブレーキなどにより発電した電気を約1kWhのリチウムイオンバッテリーに蓄電。振動の少ないエンジン始動、滑らかで力強い加速、素早いギヤシフトなどの必要に応じて、最大トルク160Nmの動力補助を行う。燃費低減効果だけでなく、パワートレインの総合性能を引き上げた。また、ウォーターポンプが電動化され、冷却能力を必要に応じて最適に調整することが可能となったことで、さらに効率化を向上させている。

A 45 S 4MATIC+に「M139」を搭載

スポーティなインテリアには、静電容量式センサーを備えたパッドをを搭載した新世代のステアリングホイールが導入された。
スポーティなインテリアには、静電容量式センサーを備えたパッドをを搭載した新世代のステアリングホイールが導入された。

「A 45 S 4MATIC+」には「M260」エンジンと同様にツインスクロールターボチャージャー カムトロニック
や可変バルブリフトシステム「CAMTRONIC」をを採用。最高出力421PS(310kW)、最大トルク500Nmを発揮する2.0リッター直列4気筒ターボエンジンの「M139」を搭載した。また、最大トルクを5000rpmから5250rpmの範囲で発生するなど、トルクカーブが自然吸気エンジンに近い特性を実現。エモーショナルな加速感を味わうことができる。また、レスポンスや吹け上がりの改善も行い、レブリミットも7200rpmと高く設定するなど、ピュアスポーツカー並みのエンジン性能を備えている。

このエンジンは、ターボチャージャーとエキゾーストマニホールドがエンジン後方に、インテークマニホールドなどの吸気系がエンジンの前方に配置される。エンジン搭載位置を下げることにより、操縦性能に貢献するだけでなく、空力的にも有利な効果を獲得している。

「M139」エンジンはメルセデスAMGの本社があるドイツ・アファルターバッハにおいて「One man – one engine」という哲学のもと、厳格な品質基準に従って、ひとりのマイスターが1基のエンジンを最初から最後まで責任を持って手作業で組み上げるという生産方式を採用している。

「A 35 4MATIC」と「A 45 S 4MATIC+」に組み合わされる、AMGスピードシフト8速DCTは、全速度域において自然な加速性能に加えて、素早いシフトとシフトアップ時の最適なギヤのつながりが得られるようにセッティングされた。これにより、俊敏かつダイナミックで気持ちの良い加減速を実現した。エキゾーストシステムには自動制御のフラップを装備。選択したドライブモードに応じて、バランスの取れた音色から、ドライバーの感性を刺激するモータースポーツ譲りのエキゾーストサウンドまで、切り替えを行うことがでる。

最新形状となったステアリングホイール

スポーティなインテリアには、静電容量式センサーを備えたパッドをを搭載した新世代のステアリングホイールが導入された。
スポーティなインテリアには、静電容量式センサーを備えた新世代のステアリングホイールが導入された。

インテリアには、新世代のステアリングホイールを採用し、3本のツインスポークにより近未来的なスポーティさを演出。ナビゲーションやインストゥルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を手元で完結できる機能性も導入された。従来はタッチコントロールボタンへの接触や、ステアリングホイールにかかるトルクで判定していた、ディスタンスアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知機能のため、新たにリムに静電容量式センサーを採用した。これにより、ステアリングホイールにかかるトルクがなくとも、ドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識されるなど、ディスタンスアシスト・ディストロニックの使い勝手が大幅に向上。また、センターコンソールに設置していたタッチパッドを廃止し、すっきりとしたインテリアデザインを実現した。

「A 35 4MATIC」ではオプションのアドバンスドパッケージを選択すると、シックで高級感のあるインテリアを演出する、本革ブラックを選ぶことが可能になった。なお、メルセデス・ベンツの「アンビション 2039」は、2039年から販売される新車について、バリューチェーンとライフサイクルの全体で、カーボンニュートラルを実現する目標を設定。そのための対策のひとつが、リサイクルから得られる原材料の採用で、新型Aクラス/Aクラスセダンの設計においても、使用するすべての材料について徹底的に見直され、より持続可能な代替品が使えないか検証が行われた。「A 35 4MATIC」のレザーARTICO/MICROCUTのシート中央部には、シート表面の65%、内部材料の85%がリサイクルから得られた原料を使用したファブリックを採用している。

車両本体価格(税込)

メルセデス AMG A 35 4MATIC:754万円
メルセデス AMG A 35 4MATIC セダン:761万円

メルセデス AMG A 45 S 4MATIC+:922万円

【問い合わせ】
メルセデス・コール
TEL 0120-190-610

【関連リンク】
・メルセデス・ベンツ 公式サイト

同じ2.0リッター直4ターボエンジンを搭載する2台。しかしA45 Sに搭載されるエンジンは421PSで、シビック タイプRの差は91PSと圧倒的。

最強の2.0リッターターボの呼び声高い「メルセデスAMG A45 S 4マティック」と「ホンダ シビック タイプR」を比較

近い将来の生産終了がウワサされているメルセデス・ベンツのエントリーモデルであるAクラス。そのコンパクトなボディに刺激的なAMGエンジンを搭載した「メルセデスAMG A45 S」は、「ホンダ・シビック・タイプR」同様に、ホットハッチ好きにはたまらない選択肢のひとつだ。しかし、両車が目指す方向性や世界観は大きく異なっている。そんな両極端のスポーツコンパクト2台を比較検討した。

キーワードで検索する

著者プロフィール

ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…