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Fiat 600
開発が続いていた次期フィアット 500X
今回、欧州某所で撮影されたのは、厳重にカモフラージュ偽装が施されたコンパクトクロスオーバーのテスト車両だった。次期「500X」のプロジェクトはキャンセルされたと報じられたが、フィアット・ブランドのコンパクトクロスオーバーは開発は続けられており、新たに「フィアット 600」としてデビューする可能性がある。
フィアット 600のネーミングが復活するという噂は、2022年末に次期500Xのキャンセルが報じられた直後に浮上した。この説を裏付けるように、短いボンネット、傾斜したリヤハッチ、カモフラージュから覗く丸型ライトや台形型テールランプ、さらにグリルから続くボディラインなど、カモフラージュの上からでも分かるほど、フィアットらしいデザインが見て取れる。
フィアットらしいコクピット
サイドウインドウから見えるのは、丸型ベゼルのデジタルメータークラスターを備えたフィアットらしいダッシュボード。タブレット型のセンターインフォテインメントスクリーンには、「Apple CarPlay」がはっきりと表示されている。
残念ながら、ステアリングホイールのブランドロゴはステッカーで隠されていた。ただ、このプロトタイプのパズルを構成する他のすべてのピースは、控えめな地上高を持った5ドア版フィアットであることを示している。便宜上「フィアット 600」として紹介するが、現時点でネーミングは明らかにされておらず、どのようなモデル名が採用されるかは明らかにされていない。
フル電動モデルもラインアップか
フィアット 600は、ステランティス・グループの「CMP(コモン・モジュラー・プラットフォーム)」をベースに開発。このプロトタイプに装着されている大型グリルやリヤのマフラーからも、撮影されたテスト車両は内燃機関と見て間違いないだろう。ただ、CMPプラットフォームは電動パワートレインを搭載することができるため、BEV仕様が登場する可能性もある。
現時点でデビュー時期は明らかになっていないが、テスト車両の完成度を見る限り、早ければ2023年夏、遅くとも2023年末にはデビューするかもしれない。