マクラーレンがリカルドとのエンジン製造契約を延長

マクラーレン・オートモーティブとリカルドが次世代ハイブリッド・スーパースポーツ用V8エンジン製造で合意

リカルドは、マクラーレン・オートモーティブのスーパースポーツに搭載されているパワートレインの製造を担当。今回の契約締結により、次世代ハイブリッド・パワートレインの製造も引き続き行うことになる。
リカルドは、マクラーレン・オートモーティブのスーパースポーツに搭載されているパワートレインの製造を担当。今回の契約締結により、次世代ハイブリッド・パワートレインの製造も引き続き行うことになる。
マクラーレン・オートモーティブと、英国のエンジニアリング企業「リカルド(Ricardo PLC)」は、次世代V型8気筒エンジンの製造に関する、複数年のパートナーシップ契約を締結したことを発表した。

McLaren Artura

次世代用V8ハイブリッドパワートレインを製造

今回、マクラーレン・オートモーティブとリカルドは、パートナーシップ契約を延長。これを受けて、次世代ハイブリッドスーパースポーツに搭載されるV8エンジンの製造も決まった。写真はアルトゥールに搭載されているV6ハイブリッドパワートレイン。
マクラーレン・オートモーティブとリカルドは、パートナーシップ契約を延長。これを受けて次世代ハイブリッドスーパースポーツに搭載されるV8エンジンの製造も決まった。写真はアルトゥーラに搭載されているV6ハイブリッド・パワートレイン。

今回の契約締結は、マクラーレン・オートモーティブとリカルドという、英国に拠点を置く2社の長期間にわたる関係継続を意味している。

マクラーレンのパワートレイン開発チームが自社設計する新型高性能V型8気筒エンジンは、マクラーレンが進める「フューチャー・オブ・パフォーマンス」戦略の一環として、次世代の軽量・高性能ハイブリッド・スーパースポーツに搭載。リカルドは、今後も高性能ハイブリッドスーパースポーツに搭載されるV6/V8エンジンを製造することになる。

マクラーレン・オートモーティブのマイケル・ライターズCEOは、リカルドとのパートナーシップ延長について次のように説明している。

「私たちが開発している新型ハイブリッドV8パワートレインは、マクラーレンの次世代ラインアップに不可欠な要素となります。トップクラスの性能とスリリングなドライバーエンゲージメントをお約束できる、高性能パワートレインです。今回、リカルドと新たな契約を締結したことで、雇用を促進するだけでなく、未来の技術開発にとって非常に重要な英国内の技術サプライチェーンへの投資も拡大されることになります 」

3万台以上のマクラーレン製パワートレインを生産

2011年以来、リカルドはマクラーレンが開発したパワートレインを、英国・ショアハム・バイ・シーのエンジン製造施設においてハンドメイドで製造してきた。
2011年以来、リカルドはマクラーレンが開発したパワートレインを、英国・ショアハム・バイ・シーのエンジン製造施設においてハンドメイドで製造。今後もマクラーレン製スーパースポーツには、リカルドで製造されたエンジンが搭載される。

2011年、マクラーレンは初の量産スーパースポーツ「MP4-12C」を発表。以来、リカルドは英国のショアハム・バイ・シーにある専用組立工場において、ハンドメイドで約3万4000台ものマクラーレン製パワートレインを生産してきた。

今回の契約により、リカルドは今後も内燃機関とハイブリッド・パワートレインを、マクラーレン・オートモーティブへと供給する。さらに、マクラーレンとリカルドは、ショアハム・バイ・シーのエンジン製造施設へさらなる投資を決定。100名以上の専門技術を持つエンジニアとテクニシャンが、マクラーレン製高性能パワートレインの製造に従事することになった。

リカルドのグラハム・リッチーCEOは、マクラーレン・オートモーティブとの協業について以下のようにコメントした。

「今回、マクラーレン・オートモーティブと、次世代ハイブリッドV8パワートレインに関して、新たな供給契約を締結することになりました。両社の長期的なパートナーシップを、次の10年へと延長できることをとても嬉しく思います」

「リカルドは、マクラーレンと同様に卓越したエンジニアリング技術に関する実績があります。最先端のサプライチェーンに支えられながら、高性能な技術と最高水準の製品品質を実現してきたのです。マクラーレンとの今後のパートナーシップを、私自身も楽しみにしています」

マクラーレン・オートモーティブのチーフデザイン責任者に、トビアス・シュールマンが就任した。

マクラーレン・オートモーティブのデザイン部門トップに「ソーラス GT」を手掛けたトビアス・シュールマンが就任

マクラーレン・オートモーティブは、ベントレー、ブガッティ、アストンマーティンなど様々なラグジュアリーブランドでカーデザインのキャリアを積んできたトビアス・シュールマン(Tobias Suehlmann)をチーフデザイン責任者に任命した。シュールマンは、2023年9月からの就任となる。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…