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AC Cobra GT Roadster
ロンドンのスタジアムでお披露目
今回、「AC コブラ GT ロードスター」が公開されたのは、ACカーズの創業地からわずか25マイルほどの距離にあるサッカー専用のトッテナム・ホットスパー・スタジアム。集まった多くのAC コブラ・ファンやVIPゲストを前に、完全に刷新されたデザインがお披露目されている。
AC コブラ GT ロードスターは、左ハンドル/右ハンドルをラインアップし、トップモデルは最高出力663PSを発揮する5.0リッターV型8気筒スーパーチャージャーを搭載。新開発アルミニウム製スペースフレームシャシーにカーボンファイバー製ボディワークが組み合わせられた。
ACカーズのデイビッド・コンザCEOは、AC コブラ GT ロードスターのワールドプレミアにおいて次のようにコメントした。
「開発目標に掲げられたのは、最高レベルのクルマに慣れ親しんできたお客様の期待を上まわること。今回のワールドプレミアにおいて、参加された方から寄せられたポジティブなフィードバックは、この目標が達成できたことを裏付けています。あらためて、AC コブラ GT ロードスターを皆さんにお披露目できたことを嬉しく思います」
1450kg以下に留められた車両重量
AC コブラ GT ロードスターは、約4年という開発期間と、数百万ユーロの開発費用が投入されて完成。1960年代に誕生したAC コブラの歴史とスピリットを忠実に再現しながら、最新テクノロジーが搭載されている。スポーツカーとしての美しさと同時に、日常域での使い勝手も重視された。
全長は4225mm、ホイールベースは2570mm。AC コブラ Mk.VIから全長が110mm、ホイールベースは284mm拡大された。ワイドトラック化されたことに加えて、重量配分と重心位置の最適化が果たされたことで、ハンドリングや俊敏性が飛躍的に向上している。
軽量かつ優れたねじれ剛性を持つアルミニウム製スペースフレームシャシーは、オープントップモデルのために専用設計された。カーボンコンポジット製ボディシェルは50kgを下回っており、AC コブラ GT ロードスターは1450kgを下回る車両重量を実現している。
自然吸気とスーパーチャージャーを用意
搭載される5.0リッターV型8気筒ガソリンエンジンは、自然吸気仕様とスーパーチャージャー仕様の2種類をラインナップする。自然吸気仕様は最高出力460PS、最大トルク570Nm、スーパーチャージャー仕様は最高出力663PS、最大トルク780Nmを発揮する。スーパーチャージャー仕様は0-60mph加速が3.4秒という瞬足を実現している。ギヤボックスは6速MTと、ステアリングにパドルシフトが装着される10速ATから選ぶことができる。
徹底的にこだわり抜かれたディテールを持つコクピットは、すべてハンドメイドによって仕上げられた。上質なレザーワークとシート表面は、先進的な高反発素材と伝統的な自然素材を丁寧に融合。AC コブラの名前に相応しい、先進性と歴史を感じさせる雰囲気を実現している。
世界市場に向けて毎年250台が生産される予定で、初年度の生産枠は埋まりつつあるという。すでにオーダーの受付が行われており、生産も近々スタートする予定だ。