ワールドプレミア直後の「アストンマーティンDB12」が早くも日本上陸

「アストンマーティンDB12」がカンヌでのワールドプレミアから数時間で日本上陸「価格は2990万円」【動画】

発表会でスピーチしたアストンマーティン・ラゴンダ日本/韓国リージョナルプレジデント、グレッグ・アダムスと新型DB12。
発表会でスピーチしたアストンマーティン・ラゴンダ日本/韓国リージョナルプレジデント、グレッグ・アダムスと新型DB12。
アストンマーティン・ラゴンダがフランス・カンヌで、新たなアイコンとして発表したばかりの「DB12」を、日本でも数時間遅れの5月25日午後、東京・青山のアストンマーティン青山ハウスで発表会が行われた。「THE BIRTH OF A NEW ICON」と謳ったイベントには多数のメディアが駆けつけた。

大幅に性能が向上しスーパーツアラーに

DB11の後継モデルとして登場した「DB12」は、エクステリアデザインは正常進化と言える内容だ。だが、今年はアストンマーティン創立110周年、DBモデル誕生75周年という2つの節目の年であり、その記念すべき年にデビューする次世代スポーツカーの第1弾として、細部やその中身は長足の進化を遂げていると言っていいだろう。ティーザー画像では「GRAND IS NOT ENOUGH」と謳っており、実際単なるグランドツアラーではなく、スーパーツアラーを標榜している。

先代DB11では5.2リッターV12ツインターボと4.0リッターV8ツインターボがラインナップしたエンジンは、V8ツインターボのみとなる。ただしその性能は最高出力680PS、最大トルク800Nmと大幅な進化を遂げた。先代のV8ツインターボ(535PS、675Nm)と比較すると、最高出力で145PS、最大トルクで125Nmもの向上を遂げている。最高速度325km/h、0-100km/h加速3.6秒を誇る。その性能を支えるタイヤは、専用設計のミシュラン・パイロットスポーツS 5で、フロント275/35ZR21、リヤ325/30ZR21となっている。

前述のとおり、エクステリアデザインは正常進化の範疇だが、フロント6mm、リヤ22mmワイドトレッド化され、ボディサイズは明確にグラマラスになった。ボンネット先端のウイングバッジは新デザインとなり、フロントグリルは従来よりも大型化された。サイドシルも大きく張り出した複雑な造形となった。ワイドなリヤフェンダーでも後方が確認しやすくするためか、ウイングミラーは大きく張り出している。

コネクテッドカーとしての性能も向上

インテリアのトピックは先代のダイムラーからのOEMではなく、自社開発のインフォテインメント・システムを装備したことだ。オンライン接続が可能でOTAにも対応しており、アストンマーティン・アプリと連動することで、コネクテッドカーとしての性能も向上している。

もちろん、それらを踏まえた上で、従来のインテリアと同様に、クラフトマンシップの宿る巧みな仕上げと、最高級の素材に支えられ、ラグジュアリーな雰囲気は維持されている。さらにサラウンド・サウンドシステムには「Bowers & Wilkins(バウワース&ウィルキンス)」を新たに採用した。

ADASも充実しており、自動緊急ブレーキはもちろん、ストップ&ゴー機能付き追従クルーズコントロールやレーンキープアシスト、ブラインドスポット・モニターなども備えているという。なお、日本での販売価格は2990万円となっている。

SPECIFICATIONS

アストンマーティン DB12

全長:4725mm
全高:1295mm
全幅:2060mm
ホイールベース:2805mm
最低地上高:120mm
フロントオーバーハング:925mm
リヤオーバーハング:995mm
アプローチアングル:10.1°
ディパーチャーアングル:20.5°
トランク容量:262リットル
燃料タンク容量:78リットル
重量:1685kg(乾燥重量)
前後重量配分:前48:後52
回転半径:6.2 m

エンジン:4.0リッターV型8気筒ツインターボ
駆動方式:フロントミッド・後輪駆動
最高出力:680PS/6000rpm
最大トルク:800Nm/2750-6000rpm
最高速度:325km/h
0-60mph:3.5秒
0-100km/h3.6秒
圧縮比:8.6

トランスミッション:8速AT
ステアリングレシオ:13.09.1
ロック・トゥ・ロック:2.375
フロントサスペンション:ダブルウィッシュボーン
リヤサスペンション:マルチリンク
タイヤ:前275/35ZR21、後325/30ZR21

カンヌでの発表の様子を動画でチェック!

アストンマーティンによる次世代スポーツカー第1弾「DB12」のエクステリア。

「アストンマーティン DB12」がデビュー「4.0リッターV8ツインターボはクラス最高の680PSを発揮」【動画】

アストンマーティンは新型スーパーツアラー「DB12」を発表した。DB12は伝統的な「DB」の血統を受け継ぎながら、スポーティなキャラクターとダイナミックな走行性能を大幅に進化。スリリングなドライビング体験、最先端テクノロジー、世界最高峰のラグジュアリーを組み合わせ、世界初の「スーパーツアラー」が誕生したと謳う。DB12のデリバリーは2023年第3四半期に開始予定だ。

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著者プロフィール

ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…