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Audi S5 Avant
エンジン搭載モデルが奇数で完全電動車は偶数に
アウディの主力モデルの名称が変更されるかもしれない。具体的には現在A4と呼ばれているセダンとステーションワゴンが、次期型ではA5に変更される模様だ。アウディはラインナップの名称を整理する計画で、内燃機関(エンジン)を搭載したモデルに奇数番号、完全電動モデルに偶数番号を付けるとされている。現行モデルでは2ドアクーペとスポーツバック(4ドアクーペ)のA5に、セダンやステーションワゴンが登場すると見られる。
インゴルシュタットで撮影されたテスト車両には、量産型ライトのほかアグレッシブなデザインが施されたグリル、フロントバンパー、エキゾーストチップが確認できる。Sモデルと思われるプロトタイプの目撃は初めてのことだ。
S5とRS5はハイブリッドによってパワーアップ
パワートレインに関する情報は多く得られていないが、最新のV6ツインターボエンジンの搭載が予想されている。現行S5の3.0リッターV6ツインターボか、ポルシェが開発したRS 5用2.9リッターV6ツインターボのモディファイ版、またはマイルドハイブリッド化などが考えられる。
関係者によると、最もホットなRS 5はハイブリッド化され、2.9リッターV6ツインターボ・ガソリンエンジンの最高出力が電気アシストにより現行の450PSを上回るという。CO2排出量削減も併せて、S5も何らかの電動化が施されるだろう。
PHEVは電動走行100kmとなるか?
ベースモデルとなる新型A5は、MLBプラットフォームをベースにセダンとアバント(ステーションワゴン)がこれまでのA4と同様に用意されるはずだ。エンジンは、現行のEA888型2.0リッター直4ターボの第5世代バージョンが搭載されるようだ。“ユーロ7”排ガス規制に対応するため、新開発の燃料噴射装置などでアップデートが施されるとともに、ハイブリッド化されるだろう。
MLBプラットフォームを使用する現行のQ5、A6およびA7のPHEVバージョンには14.4kWhのバッテリーが搭載されている。EV走行可能距離は最大70km(WLTP)だが、次期型A5ではメルセデスCクラスに対抗して、これを100km近くまで伸ばすことも考えられる。
これらのパワーユニットと組み合わせられトランスミッションは、燃費効率向上と排出ガス低減に貢献する7速DCTまたは8速ATと考えられる。サスペンションは、現行のマルチリンク式がアップデートされ、一部のモデルにはアダプティブダンピングが搭載されるようだ。サイズは、現行の全長4772mm、全幅1847mm、全高1435mmから大幅な変更はないと噂されている。新型A5は、年内に発売されると見られている。