特別な内外装が与えられた限定モデル「ブラック・バッジ カリナン ブルーシャドー」

「ロールス・ロイス ブラック・バッジ カリナン ブルーシャドー」が限定台数62台とした意味【動画】

「ロールス・ロイス ブラック・バッジ カリナン ブルーシャドー」のエクステリア。
海抜62マイルに存在するカーマン・ラインをイメージし、62台のみが販売される「ロールス・ロイス ブラック・バッジ カリナン ブルーシャドー」。
ロールス・ロイス・モーター・カーズは「ブラック・バッジ カリナン ブルーシャドー」を発表した。海抜高度62マイルに引かれた宇宙と地球の境界を示す、神秘的な仮想ライン「カーマン・ライン」からインスピレーションを得て開発された全世界62台限定車だ。

Rolls-Royce Black Badge Cullinan Blue Shadow

大気圏と宇宙の境界線がテーマ

「ロールス・ロイス ブラック・バッジ カリナン ブルーシャドー」のエクステリア。
「ブラック・バッジ カリナン ブルーシャドー」は、宇宙空間が広がる海抜高度62マイルに引かれた境界線「カーマン・ライン」からインスピレーションを得て開発された。

ロールス・ロイスは、宇宙の美と神秘を追求して製作されたプライベートコレクション「ブラック・バッジ カリナン ブルーシャドー」を発表した。この特別なビスポーク仕様は、地球の大気圏が終わり、宇宙空間が広がる海抜高度62マイルに引かれた目に見えない境界線「カーマン・ライン」からインスピレーションを得て、ロールス・ロイスのトップデザイナーたちが制作している。

この神秘的な天空の領域では、地球から見る空の青が宇宙の漆黒に溶け込み、暗闇が目に見えるような濃いブルーのゾーンが広がる。美と静寂をたたえたこの神秘的な世界は、宇宙へ到達した冒険者だけのために許された世界だと言えるだろう。

このブラック・バッジ カリナンに設定された62台の限定モデルは、ロールス・ロイスのプライベートオフィスを通じてのみ、限定62台が販売される。

「スターダスト・ブルー」のボディカラー

「ロールス・ロイス ブラック・バッジ カリナン ブルーシャドー」のエクステリア。
ボディカラーに大気圏上層の深いブルーをイメージし、新たに開発された専用色「スターダスト・ブルー」がチョイスされた。

最高の煌めきを放つ新開発のビスポーク・エクステリアペイント「スターダスト・ブルー」は、地球の大気圏上層にある、深いブルーをイメージ。サテン調のグリルサラウンドとエアロバンパーインサート・セットには、地球に帰還するスペースシャトルを、大気圏突入時の高温から守るために使われたサーマル・タイルの仕上げを再現した。

ロールス・ロイスを象徴する「スピリット・オブ・エクスタシー」は、宇宙船に使われる素材からインスピレーションを得て、3Dプリント技術でチタンに青い色合いのラッカーを薄く塗布。チタンのグレイン・テクスチャーにパールのような光沢が加えられた。

「スピリット・オブ・エクスタシー」のベースには、ブラック・バッジのインフィニティ・ロゴと限定モデル名「Blue Shadow」をチャールズブルーで刻印。さらに、美しいエクステリアの仕上げとして、ホイールには半透明のラッカーが使用され、見る者にさりげなくダークな印象を与える。

青空から漆黒の闇への変化を表現

「ロールス・ロイス ブラック・バッジ カリナン ブルーシャドー」のインテリア。
フェイシアとドアパネルは、青空から漆黒の闇への変化を表現。5種類のブルーとブラックを組み合わせた6層のペイントが、立体的な美しさを生み出している。

カーマン・ラインでは地球の大気圏の端が幻想的な青い光輪のように見えるという。今回、青空から宇宙の漆黒の闇へと移るこの変化が、独自のペイントを施した「ブラック・バッジ カリナン ブルーシャドー」のフェイシアとドアパネルで表現された。5種類のブルーとブラックを組み合わせた6層のペイントが、立体的な美しさを生み出している。

仕上げには、ブルーと透明なガラス粒子を配合したクリアコートで、深みと光沢を追加。その比率は0.05%で正確に確定されている。さらに、ライトブルーのアノダイズド加工と「Blue Shadow」のエングレービングが施された専用クロックが、フェイシアに配置された。

1183個の星が輝くヘッドライナー

「ロールス・ロイス ブラック・バッジ カリナン ブルーシャドー」のインテリア。
ロールス・ロイスが誇るスターライト・ヘッドライナーは刺繍により表現された月と、1183個の星のような光ファイバーがホワイトとブルーに輝くよう配置された。

ロールス・ロイスが誇るスターライト・ヘッドライナーは、無数の星々が囲む繊細な月の刺繍が、パッセンジャーを宇宙の彼方へと誘う。多数のクレーターが存在する月面を立体的に表現したこの刺繍には5色の糸が用いられ、それぞれに異なる技法で独特な質感を生み出している。刺繍には25万ものステッチを施し、丸2日かけて完成される。

車内をほのかな輝きで満たすスターライト・ヘッドライナーには、合計1183個の星のような光ファイバーを配置。そのうち799個がホワイト、384個がブルーに輝く。それぞれの位置は手作業で正確に決められ、レザーのキャンバスにパンチングされた穴を通して光が放たれる。

宇宙から見た地球をイメージしたシート

「ロールス・ロイス ブラック・バッジ カリナン ブルーシャドー」のインテリア。
フロントシートとリヤシートには、宇宙から見た地球をイメージしたパーフォレーテッド・アートワークが施された。

ロールス・ロイス初の試みとして、フロントシートとリヤシートには、宇宙から見た地球をイメージして独自のパーフォレーテッド・アートワークが施された。レザーに施された無数の小さな穴からなるパターンは、大陸や海の上に渦巻く、有機的で絶えず変化する雲を想起させるものだ。

このパーフォレーションには2種類のサイズがあり、直径わずか0.8mmの小さなパンチングが陸を、それより僅かに大きい1.2mmのパンチングが海を、その間にあるレザーの余白部分が雲を表現。それぞれのシートには7万5000個の穴が存在し、すべてひとつずつ配置されている。

ロールス・ロイスのビスポーク・コレクティブにふさわしい高品質を実現するため、このパターンのデザインには2週間を要し、5回の試行を経ているという。その結果、完璧に配置されたデザインが完成し、4つシートすべてにまとまりのある均一な外観を実現した。

シートのパーフォレーション・パターンは、ピクニックテーブルの背もたれにも施された。ピクニックテーブルは、ピアノブラックの化粧板で仕上げられ、ガラスの輝きが暗黒の宇宙の雰囲気を醸し出している。

各テーブルの最上部ラッカー層には、コレクションのテーマを表すテキスト「The Blue Shadow occurs at the outer extremes of our world, affording an extraordinary perspective, and the ability to touch the stars(ブルー・シャドーはこの世界の最果てで生まれる。並外れた視点をもたらし、星に触れることさえできる力を与える)」が刻まれ、ポリッシュ仕上げのアルミニウムで縁取られている。

ブラック・バッジ カリナン ブルーシャドーを動画でチェック!

ロールス・ロイスは、中国初公開となるフル電動クーペ「スペクター」に加えて、3台のビスポークモデルも展示した。

非公開: ロールス・ロイスの新BEVクーペ「スペクター」が中国初披露で纏った宝石のようなニューカラー

ロールス・ロイスは、現在開催中の上海モーターショーにおいて、ブランド初のフル電動クーペ「スペクター」を公開した。スペクターの中国初披露に合わせ、希少な宝石にちなんだ新色「モルガナイト(Morganite)」も発表されている。

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ゲンロクWeb編集部 近影

ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…