目次
Porsche 911 Carrera RS 3.8 “Mirage”
ミラージュとして911 カレラ RS 3.8が登場
『トランスフォーマー/ビースト覚醒』の舞台となるのは、オプティマスプライム率いるトランスフォーマーが地球に降り立って間もない1994年のニューヨーク。この時代、あらゆる星を食べ尽くす、最強・最悪の敵「ユニクロン」が地球を侵略しようと動き出していた。危機に立ち向かうべく、オプティマスプライムが仲間たちを集め、戦いに巻き込まれた人間のノアやエレーナ、そして地球を救う新たな希望「ビースト」たちとともに立ち上がる。
監督はスティーブン・ケイプルJr.、意図せず戦いに巻き込まれていく主人公青年ノア役は『イン・ザ・ハイツ』のアンソニー・ラモス、ニューヨークの博物館に務めるエレーナ役は『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』などに出演した新人のドミニク・フィッシュバック。日本語吹き替え版は、ノアをSexyZoneの中島健人、エレーナは女優の仲里依紗が務めることが発表されている。
オプティマスプライムの仲間として登場する「ミラージュ」は、シルバーのポルシェ911 カレラ RS 3.8(タイプ964)がベース。ミラージュは、オプティマスプライムとともに、地球の危機のために戦うキャラクターとして登場する。この映画の舞台が1994年だといことを考えると、911 カレラ RS 3.8という車種は完璧なチョイスと言えるだろう。
ポルシェAGのマーケティング・コミュニケーション担当責任者を務めるオリバー・ホフマンは「911 カレラ RS 3.8は、映画の舞台が1994年だからというだけでなく、『ミラージュ』のキャラクターを考えてもこれ以上になくピッタリです。彼はタフで心優しく、たまに反抗的な態度を取ることもあります」と説明する。
撮影のため5台のピクチャーカーを製作
55台のみが製造された「ポルシェは、911 カレラ RS 3.8」は非常に希少なヒストリックカーであることから、破損のリスクを避けるため、撮影にオリジナルモデルは使用されなかった。その代わりに、外見は964にそっくりだが、実際にはオリジナルモデルではないピクチャーカーを5台製作。ミラージュの空冷ボクサーサウンドを忠実に再現するため、サウンド収録には本物の911 カレラ RS 3.8が使用されている。
ポルシェ・カーズ・ノースアメリカのマーケティング担当副社長、アイーシャ・コーカーは「この作品においては、964のリアルなサウンドを表現することが重要でした。非常に希少な車種ですし、撮影に複数台が必要なため、今回ピクチャーカーを製作しています。あらためてその完成度には感激しています」と振り返る。
5台のピクチャーカーは、それぞれに特殊な機能が与えられた。例えば、あるクルマは高速でバックするように改造され、スタントシーン専用車、車内シーン撮影のめ運転席以外でコントロール可能な1台も製作されている。