プジョーの新型クロスオーバーSUV「408」が日本上陸

ステランティスジャパンがデビューさせた新型「プジョー 408」は新種のプジョーを体現したクロスオーバーSUV

独特のプロポーションを持つ新型「408」。キーワードは「解き放たれた新種」と謳う。
独特のプロポーションを持つ新型「408」。キーワードは「解き放たれた新種」と謳う。
6月20日、ステランティスジャパンは、新型クロスオーバーSUV「プジョー 408」を発表した。デザイン性、走行性能、高品質を追求し、プジョーの新種を体現した、ファストバッククーペとSUVのクロスオーバーモデルである。

PEUGEOT 408

ファストバックのデザインのクロスオーバーSUV

つい先月もフィアットからMPV「ドブロ」を発表し、矢継ぎ早の新車攻勢を見せるステランティスジャパン。今月はプジョーから新型クロスオーバーSUV「408」を発表した。

プジョーに興味のある人なら、408という車名から事前に「308」のセダンを想像したかもしれないが、今回発表されたのは、デザイン性、走行性能、高品質を追求した、ファストバッククーペとSUVのクロスオーバーである。なおファストバックのデザインは、コンセプトモデルのインセプションとも共通する最新プジョーのトレンドだ。

ボディサイズは全長4700、全幅1850、全高1500mmで、ホイールベースは2790mm。プラットフォームは308やシトロエンC5 Xと共用のEMP2を採用している。新型408のキーワードは「解き放たれた新種」と謳っているが、確かにプロポーションは独特だ。C/DセグメントのクロスオーバーSUVの先駆者「BMW X4」(全長4765、全幅1920、全高1620mmで、ホイールベースは2865mm)と比べても、特に全高1500mmは近年のEセグメントサルーンやワゴンよりも低いほどだ。

エンジン2機種でプラグインハイブリッドも用意

搭載されるエンジンは、最高出力96kW(130PS)/5500rpm、最大トルク230Nm/1750rpmを発揮する1.2リッター直3ターボと、同じく132kW/6000rpmと250Nm/1750rpmを発揮する1.6リッター直4ターボのガソリン2機種となる。後者には最高出力81kW、最大トルク320Nmのモーターが組み合わされ、プラグインハイブリッド車となっている。駆動方式は両者ともにFWDだ。ちなみにバッテリー容量は12.4kWhでEV走行可能距離は66kmという。

室内はブラックを基調としたシートがシックで、近年のプジョーが採用する小径ステアリングや10インチタッチスクリーンを中心としたiコクピットなどで、既存ユーザーにとって違和感のない仕上げとなっている。

3008よりも180mm長いホイールベースを活かして、後席の快適性も向上しているという。さらに荷室容量は通常536(PHEV=471)リットルで最大1611(PHEV=1545)リットルとなっているが、これは3008の約1割り増しだという。

初回限定の特別仕様車も用意

矢継ぎ早の展開を見せるのは8ブランドを擁するステランティスなら当然かもしれないが、ブランドごとのモデルラインナップだけではなく、販売網も攻勢を見せており、同様で今年に入り3店舗も新規に出店しているという。

初回限定の特別仕様車「408 ファーストエディション」が80台限定で発売される。ベースとなる408 GTハイブリッドにパノラミックサンルーフやブラックナッパレザーなどを追加し、価格は40万円高の669万円となっている。

408は7月1日より全国のプジョーディーラーで販売開始するという。

車両本体価格(税込)

プジョー 408 アリュール 429万円(受注生産)
プジョー 408 GT  499万円
プジョー 408 GT ハイブリッド 629万円
プジョー 408 GT ハイブリッド ファーストエディション 669万円(80台限定)

新型電動SUV「プジョー3008」に搭載される、最新世代インテリア「プジョー・パノラミック i-COCKPIT」。

プジョーの特徴的な室内が新型「3008」でパノラミックに進化「デビューは2023年9月予定」

電動化戦略を進めるプジョーは、2023年9月にミドルサイズSUV「3008」をフルモデルチェンジし、電動ファストバックSUVに生まれ変わらせる。今回、新型3008に導入される、新たなコンセプトのインテリア「プジョー・パノラミック i-COCKPIT」を先行公開した。

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