ホンダ製エンジン搭載の「スパルタン」が英国のサーキット最速記録を更新

「ポルシェ 911 GT3 RSよりも速い?」英国ロッキンガム・スピードウェイで「スパルタン」が新記録【動画】

自動車系ウェブサイト『シンチ』の企画において、サム・シーハンがスパルタンのステアリングを握り、ロッキンガム・スピードウェイにおいて、1分14秒14の最速記録を叩き出した。
自動車系ウェブサイト『シンチ』の企画において、サム・シーハンがスパルタンのステアリングを握り、ロッキンガム・スピードウェイにおいて、1分14秒14の最速記録を叩き出した。
英国の独立系自動車メーカー「ル・マン・クーペ(Le Mans Coupes Ltd)」が開発した、公道走行可能なトラックカー「スパルタン(Spartan)」が、英国の自動車系ポータルサイト『シンチ(Cinch)』によるロッキンガム・スピードウェイのナショナル・サーキット・アタックに挑戦。史上最速のラップタイムとなる、1分14秒14を記録した。

Spartan

公道走行可能ながらも総合トップを記録

今回、サーキット専用車の「パーマー ジャガー JP1」が持つ記録を、0.06秒更新。公道走行可能なモデルとしても、ポルシェ 911 GT3 RSの記録を1.78秒も塗り替えた。
今回、サーキット専用車の「パーマー ジャガー JP1」が持つ記録を、0.06秒更新。公道走行可能なモデルとしても、ポルシェ 911 GT3 RSの記録を1.78秒も塗り替えた。

双子のニック・パップとピーター・パップが率いる「ル・マン・クーペ」は、フェラーリのような官能的なフォルムを備え、世界中のスーパースポーツを凌駕する走行性能を持つトラックカー「スパルタン」を開発。最高出力666PSを発揮するホンダ製2.4リッター直列4気筒スーパーチャージャーエンジンを搭載するスパルタンの重量はわずか700kg。ルーフやドアもなく、バイクにインスパイアされたウィンドスクリーンのみという、まさに“スパルタン”な外観を持つ。

今回のタイムアタックは、シンチのモータリング&ライフスタイル担当エディターのサム・シーハンが担当。英国・ノーサンプトンシャー州のロッキンガム・モーター・スピードウェイを舞台に、1分14秒14の史上最速ラップタイムを記録した。

それまでの最高記録はサーキット専用の「パーマー ジャガー JP1」が持つ1分14秒20。スパルタンは公道走行可能な車両でありながら、0.06秒も更新したことになる。公道走行な車両だと、ポルシェ 911 GT3 RS(991.2)の1分15秒92が従来の最速であり、1.78秒と大きく塗り替えたかたちだ。

タイムアタックを終えたシーハンは「スパルタンは、あらゆるセクションで驚くほど速くて、まったく信じられないパフォーマンスを見せてくれました。さらに、もっと速く走れるポテンシャルを持っています」と、脱帽の様子だった。

1960年代のレーシングカーを思わせるフォルム

スパルタンは、鋼管スペースフレームシャシーに、1960年代のプロトタイプレーシングカーを思わせるカーボンファイバー製ボディが組み合わせられている。
スパルタンは、鋼管スペースフレームシャシーに、1960年代のプロトタイプレーシングカーを思わせるカーボンファイバー製ボディが組み合わせられている。

スパルタンはクアイフ製6速シーケンシャル、もしくはホンダ製6速MTを搭載。ローンチコントロールといったドライバーエイドは、一切採用されていない。ブレーキはAPレーシング製ディスク、足まわりには、あらゆるコーナーで安定した挙動を発揮するアクティブ・サスペンションが採用されている。

鋼管スペースフレームシャシーは、FIAの安全基準を大きく上まわる世界トップクラスの剛性を確保。わずか20kg以下に抑えられた超高品質カーボンファイバー製ボディワークは、1960年代のプロトタイプレーシングカーを思わせるプリミティブなフォルムとなる。0-60mph加速は2.5秒、最高速度は250km/hを超えるスペックを実現した。

スパルタンは英国において公道走行可能な仕様も販売されており、前後のライト・パッケージ、ハンドブレーキ、リフトキットもオプションで用意されている。生産台数は300台のみとなる予定だ。

スパルタンのサーキットアタックを動画でチェック!

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…