改良新型「フォルクスワーゲン Tクロス」がデビュー

改良新型「フォルクスワーゲン T-Cross」の概要と写真が初公開「デザインが洗練されデジタルメーターが標準に」

T-Crossのマイナーチェンジで追加される、爽やかでスポーティーな「グレープイエロー」。
T-Crossのマイナーチェンジで追加される、爽やかでスポーティーな「グレープイエロー」。
フォルクスワーゲンが、改良新型「Tクロス」の概要と写真を初公開した。コンパクトSUVとして人気モデルのマイナーチェンジ版の販売開始は、今年の第4四半期の予定としている。

Volkswagen T-Cross

ライトのデザイン変更と新色の追加

リアに取り付けたキャリアに重い荷物を乗せることも可能になり、電動自転車の運搬もできる。
リアに取り付けたキャリアに重い荷物を乗せることも可能になり、電動自転車の運搬もできるという。

コンパクトSUVとして人気の「Tクロス」がマイナーチェンジを受けた。ベースグレードにもハロゲンに代わる新型LEDヘッドライト、新型LEDテールライト・クラスター、マルチファンクションカメラ、ダイナミック・ロードサイン・ディスプレイ、デジタル・コクピット、そして新型の独立型インフォテインメント・ディスプレイなどの装備が追加される。Lifeグレードには、新しい16インチアルミホイールやレザーマルチファンクションステアリングホイールなども装備される。エレガントなStyleとスポーティーなR-Lineがトップグレードとして設定される。

エクステリアでは、ヘッドライトとデイタイムランニングライトおよびテールライトの大幅なデザイン変更が目立つ。特にフォルクスワーゲンが新開発した「IQ.LIGHT」LED マトリックスヘッドライトは、Tクロスが初めての採用モデルとなる。ボディカラーには、爽やかでスポーティーな「グレープイエロー」、エレガントで親しみやすい「クリアブルーメタリック」、鮮やかで印象的な「キングスレッドメタリック」が追加される。

新世代のインフォテインメントシステムと上質なインテリア

コクピット中央のインフォテインメント・ディスプレイは独立型となり、8インチのタッチスクリーンが採用される。最上級グレードには、9.2インチディスプレイが装備される。さらに、全グレードでデジタルメーターが標準装備となる。

ダッシュボードも全面的にデザインが変更され、ソフトな表面素材の採用で質感が大幅に向上している。「Style」と「R-Line」では、フロントドアトリムも同様な仕様になる。標準装備のエアコンはマニュアルだが、バックライト付きタッチスライダーを備えた「エアケア・クリマトロニック」オートエアコンもオプションで用意される。

これまで同様、ラゲッジルームの容量は455リットルで、リヤのベンチシート(60:40分割が可能)を倒すと1281リッターに拡大する。「Life」以上のグレードでは、助手席も折りたたむことができるようになった。リヤからフロントまで2398mmのスペースができるため、サーフボードやパラグライダーなど長さのある荷物も収納できる。

牽引バーの最大許容重量は55kgから75kgへ増加し、より重いトレーラーの牽引ができるようになる。また、リアに取り付けたキャリアに重い荷物を乗せることも可能になり、電動自転車の運搬もできると謳う。

年内に先行販売を開始

新型Tクロスは、2023年第4四半期に先行販売とオンラインコンフィギュレーターのアクティベーションが行われる。ディーラーでの販売は、2024年第1四半期を予定している。

アウディQ2とフォルクスワーゲンT-Cross。いずれも4m少々というコンパクトなボディサイズだが、全高こそ50mm差でT-Crossが高いものの、他の数値はすべてQ2が上回る。

「アウディQ2」と「フォルクスワーゲンTクロス」2台の人気コンパクトSUVをエントリーグレードで比較

かつては国産車の独擅場だったコンパクトSUV市場だが、今やドイツ生まれのブランドも高い人気を博している。その代表的存在であるアウディQ2とフォルクスワーゲンT-Crossを取り上げ、両車の違いに迫っていこう。

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石川 徹 近影

石川 徹

PRエージェンシーやエンジニアリング会社、自動車メーカー広報部を経てフリーランスに。”文系目線”でモビ…