「フィアット 600e」2023年9月からデリバリー開始

500eに続くフィアット最新フル電動クロスオーバー「600e」デビュー「最大航続距離600km」

フィアットの最新フル電動クロスオーバー「600e」の走行シーン。
フィアット 500eに続く、フィアットのフル電動モデル第2弾「600e」がデビューを飾った。
フィアットは、500eに続くバッテリー駆動EV(BEV)ラインナップ「600e」を発表した。航続距離は、WLTP基準で最大600km、都市複合サイクルで400km以上を確保。7月5日からオーダーが開始されており、9月からイタリアにおいてデリバリーが開始される。BEV仕様に続き、2024年中盤にハイブリッド仕様が追加される予定だ。

FIAT 600e La Prima

500Xの後継となるフル電動クロスオーバー

フィアットの最新フル電動クロスオーバー「600e」のエクステリア。
コンパクトクロスオーバーとして人気を集めてきた500X、その実質的な後継モデルの「フィアット 600e」はフル電動パワートレインを搭載する。

完全なニューモデルとして投入された「フィアット 600e」は、実質的に500Xの後継車となる。ネーミングは、1950年代に500の上級モデルとして人気を集めた初代「600」から採られた。フィアットらしいエクステリア、十分な居住スペース、イタリア車らしい洒脱、電動パワートレインによる持続可能性など、Bセグメント・クロスオーバーとして、あらゆる面でアップグレードを果たしている。

全長4170mmと、大人5人が快適に移動できる使いやすいサイズ感を確保。エクステリアはイタリアン・スタイルとサステナビリティ(持続可能性)という、フィアットが掲げるふたつのブランド価値が完璧に体現されている。

妹分の500eと比較すると、よりシャープで主張のあるフロントフェイス、18インチの大径ホイール、マットブラックのスカートとホイールアーチなど、クロスオーバーとしての存在感を演出。ここにゴージャスなクロムパーツやリヤバンパーにあしらわれたトリコロールなど、典型的なイタリアン・スタイルが組み合わせられた。

都市複合サイクルで400kmの後続距離

フィアットの最新フル電動クロスオーバー「600e」のエクステリア。
54kWh容量のリチウムイオンバッテリーを搭載し、WALT基準で最大600km、都市複合サイクルで400kmという航続距離が確保されている。

54kWh容量のリチウムイオンバッテリーを搭載し、WLTP基準で最大600km、都市複合サイクルで400kmという実用的な航続距離が確保された。最高システム出力は115kW、0-100km/h加速は9.0秒。カスタマーのドライビングスタイルに合わせて、「エコ(eco)」「ノーマル(normal)」「スポーツ(sport)」という3つの走行モードを選ぶことができる。

100kW急速充電システムが搭載され、0%から80%までの充電にかかる時間は30分未満。また、11kWのオンボード充電器と自宅や公共スペースでの充電に便利なモード3ケーブルも付属しており、これらのコンポーネントを使うことで、6時間以内にフル充電が完了する。

大人5人がリラックスできるスペースを確保

フィアットの最新フル電動クロスオーバー「600e」のインテリア。
明るいインテリアは、大人5人がゆったりとくつろげるスペースを確保。ドライバーズシートには、背中のマッサージ機能が装備される。

600eは実用的な5ドアを備え、大人がリラックスできる5座のシートを配置。センターコンソールに配置されたカバー付きストレージ、フレキシブルカップホルダー、シートポケットなど、特にフロントシート周辺に豊富な収納スペースが用意された。トランク容量は360リットルが確保され、4:6分割可倒式リヤシートを畳むことで、長尺物にも対応する。

コクピットに7インチ・デジタルクラスター、センターコンソールに10.25インチ・フルカスタマイズディスプレイ(Apple CarPlay/Android Auto対応)を採用。6スピーカー・サウンドシステム、オートエアコン、ハンズフリー・パワーリフトゲート、ベロア製フロアマット、リヤシート用USBタイプA&タイプCジャック、スマートフォン用ワイヤレス充電器などが標準装備となる。

フィアットのコンパクトカーとして初めてカラーセラピーを導入。アンビエントライトは最大8色からの選択が可能で、オーディオとも連動し、合計64パターンのカラーサラウンドを楽しむことができる。ドライバーズシートには背中のマッサージ機能を装備。アイボリーの合成皮革シート(FIATモノグラム、ターコイズブルーのアクセント付)には3段階ヒーターも装備され、最高レベルの快適性とプレミアム感を提供する。

航続距離75kmが確保された都市型マイクロEV「フィアット トッポリーノ」のエクステリア。

初代フィアット 500をオマージュした都市型マイクロEV「フィアット トッポリーノ」登場【動画】

フィアットは、マイクロEV「トッポリーノ(Topolino)/トッポリーノ ドルチェヴィータ(Topolino Dolcevita)」を発表した。ボディタイプはクローズドの「トッポリーノ」と、オープンの「トッポリーノ ドルチェヴィータ」をラインアップ。5.4kWhのリチウムイオンバッテリーをフロア下に搭載し、1回の充電での航続距離は75kmが確保されている。

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ゲンロクWeb編集部

スーパーカー&ラグジュアリーマガジン『GENROQ』のウェブ版ということで、本誌の流れを汲みつつも、若干…